ランチで満腹後、乳頭、鶴の湯別館を後にして、絶景露天風呂に向かう。。
田沢湖高原の方に戻り、到着したのは、「アルパ こまくさ」
目指すは、「絶景!露天風呂」
「アルパ こまくさ」は、駒ケ岳の登り口の一つ。
白濁したお湯は、優しい感触で身体を包んでくれます。
勿論、かけ流し。
そして、この「露天風呂からの絶景!」
日が傾くと田沢湖が銀色に輝きます。
午前中もいいが、少し日が傾きかけた、この時間からが一番好きだ。
癒されるとは、このこと。
何も考えず、景色を眺める。何も言葉のいらない時間。
さて、充分に癒された風呂上がり。
ゆっくり田沢湖高原を降り、眼下に見た湖に向かう。
まるで入江の様に見える。
真夏は湖水浴で賑わう。
すすきの穂は、落ちない、のだったでしょうか?
黄金色に輝いていた。
寄生木(やどりぎ)が沢山。
寄生して生きると習ったのは、中学の理科だったろうか?
嫌なイメージだったが、なんだか、けなげに見える。
たしか発電後の用水だ。
凄い勢いで水しぶきを数メートルも上げ、湖に飛び込む。
日本一の深さ423mの湖面。世界でも17番目らしい。
真向かいに、秋田駒ケ岳。
車を止めて、真っすぐ空に立つ杉林から湖を見ていた。
ここは、盛岡から気軽に来れるドライブコースだ。
学生時代に秋田駒ケ岳に登ったことがあった。
その前に、レンタサイクルに乗り、一周しようということになった。3人で競争する
様にペダルを漕いだ。
約20キロの道程。けっこう長い坂道もあった。
そんな調子で時間を費やしてしまい、その後、急いでバスに乗り八合目に。
最終のバスだった。男山、女山と歩き周り、駒ケ岳を降りる田沢湖スキー場
リフトの営業時間のギリギリに何とか間に合った。
ところが、当時、降りたもののスキー場からの田沢湖の駅に向かう最後のバスは、
すでに出た後だった。
それでも若者たちは、
「どうせ、あとは、下るだけ」などと言いながら歩き始めた。しかし、そうなると今度は、
盛岡までの列車に間に合いそうもない。
「そのときは、そのとき。駅でねよう」などと話していた。
真っ暗になった道をカラ元気で歩いていたのだ。
慣れていない下りの方が脚にくる。
しだいに無口になり始めた頃だった。車が止まり、駅まで乗せて頂くことになった。
シートに持たれて思ったものだ。「脚が棒とは、このことだ」と。
「どうも、リフトをあの時間で降りて行ったから、もしやと思ってね」
その人は、山とスキー場の関係者の方で山登りの鉄則を教わった。
・山の朝晩は冷える。軽装は危険だということ。
・余分に、水と食べ物を持ち、カッパか、ビニールの風呂敷を持つ。
・体力に自信があっても冷えた空気や雨が気力と体力をみるみるうちに奪う。
過信は一番の危険だということ。
・足を痛めたりしたときなど手ぬぐいは役に立つこと。
それ以後、山が好きになり、実践している。
そんな話を聞きながら、自転車で田沢湖を一周したせいで登り始めが遅れたとは、
誰も言うわけがなかった。
そして、この湖には、恋の思い出もある。
車を走らせ、湖と秋田駒ケ岳を眺める。
二人とも湖の方を向いて立つ。時々、横を向くと傾いた陽射しを浴びた顔と
風に揺れる長い髪。
定番のシーンが似合うスポットがあちこちにある。
「ふきのとうが沢山出てるね。これがねフキになるのよ」
「まさか?」
「いつも、そうよね! あたしの話なんか、信じない! 信じるつもりもないんだね」
一周する間、謝り続けた。
一瞬、青春の残像とすれ違った。
辰子姫の像と湖、そして駒ケ岳。
この湖は、日本百景の一つだ。
水色から深い藍までの色を持つ。そして空との間に青い山並みがある。
眼前に、青の世界が広がる。
湖にせり出した神社。
あちこちに神社がある。
帰り道は、寄り道し放題。
始めは「山のはちみつ屋」
「はちみつ入りのシュークリーム」
後味の良い甘さ。美味しい!
「はちみちロールケーキ」
「はちみつプリン」
みんな手づくりにこだわっている。
ちょっと寄り道その2
名残惜しそうに「峠の茶屋」からの眺めを見る人達が絶えない。
早く、再会して欲しいと祈るばかり。
寄り道その3は、道の駅。「雫石あねっこ」
「菜の雫」と「陸前高田の北限の柚子を使ったジャム」
「洒落た復興支援」
誰もが楽しく支援できるし、美味しくて洒落ている。
東京の熊本のアンテナショップもかなりの賑わいだそうだ。
誰でもできる支援だ。
そこでの募金も1,000万円を超えたと聞く。
そして、あの大ヒット商品の「サゥ゛ー缶」も置いてあった。
それと、もう一つ買ったのが、「山わさび」
白く清楚な花が咲いていた。まさか涙を誘うわさびとは・・・・
見かけによらないのは、人も同じ(笑)
根は、しっかりワサビだ。
家に持ち帰り、二三日後。
紙には漬け方が書いてあったが、細かく刻んで少し叩いて辛味を出して
お茶漬けにしてみた。
気持ちよく、ツーンと鼻を抜ける。
湖畔の杉木立で見た青春の残像のせいもあってか、とても、よく効いた。
盛岡の手前、雫石町のパン屋さんにも寄り道。
早速、忍び寄るアメショウ君・・その名も「ルハン君」の脚が・・・
小さく可愛い店なのに、種類は豊富!
ふんだんに入ったクルミのパンは、珈琲とよく合う。
ラスクもあったので、即購入。
あの週末も、心身ともに癒された一日になった。
その週末の翌週に熊本での地震、そして大地震。
もう一週間過ぎようとしている。ボランティアも受け入れる体制が整ったみたいだ。
物資の仕分けや搬送にも人手が必要だ。
後は、地震が終息に向かうことを祈るばかりだ。
次に、必要なのは災害廃棄物のしょれなどの外に、「癒し」なのだと思う。
しかし、今日は随分寄り道をしたものだ。
これから、自分の人生も、「いい寄り道」を沢山して行こうと思う。