4月の2度目の週末、陽気に誘われて出かけてみた。

  盛岡から1時間ほとで秋田県の田沢湖高原に着く。

  冬は、スキーで数回は来るのだが、今年は2回しか来れなかった。実質1月下旬から

 2月いっぱいで今年のスキーシーズンは終わってしまった。

  ちょっと淋しいが、その代り春が早い。

  いつものお休み処だった「峠の茶屋」は、この日には、もう、静かで張り紙が貼って

 あった。

  店主が元気になって、またも染みた大根、そう心にまで染みるおでんと再会することを

 祈る。

 

 

  気持ちを切り替えて、お目当ての岩魚を思い出してみた。    

 

     お目当ては、これ、岩魚の塩焼き!

     大好きだ。

 

 

    田沢湖スキー場もいつもより、早く閉まった。

    今年の雪不足は、色々な影響をおよぼさなければいいが・・・・

    やはり、地球温暖化の影響なのだろうか?

 

   

 

  それにしても、今日の空は、素晴らしい。自然に大きく息を吸う。心まで広くなるようだ。 

  出かけたくなったわけだ。

 

  

    鶴の湯の別館に向かう途中、顧みると秋田駒ケ岳。

 

 

    田沢湖高原から乳頭温泉に向かう道を走る。

    そして、左に曲がり、乳頭温泉の鶴の湯に向かう細く曲がりくねった道を5~6分。

    川の向こうに黒の建物が見えてくる。

 

 

 

 

   道の途中の 池には、水芭蕉。

   もうすぐ、咲きそうだ。

   春の陽射しを浴び、冷たい水をものともせず、池から顔を出していた。

 

 

    この時期にしては、例年より雪は浅く、半分以下かもしれない。

 

 

     張りが太く、どっしりとした建物が見えてくる。

 

 

    入り口の辺りに、降り積もった雪で毎年「かまくら」が作られる。

 

 

    中を進むと「お食事処 庵(いおり)」がある。

    もうすぐだ。「山芋鍋」と「岩魚の塩焼き」と会える。(笑)

 

 

    どっしりとした中に、木の温もりを感じる。

 

 

   ツルツルの板を歩く。

   どこか、故郷に帰って来たような気になる。

 

 

    囲炉裏。

    炭火の温もりを感じながら待つ。

    ゆっくりと時間が流れる。 

 

 

   山の味覚が、お膳いっぱいに並ぶ。

 

 

   色々なきのこ。

 

 

   フキ。

 

 

  秋田名物の「いぶりがっこ」3種。

  紫、オレンジと綺麗だ。

 

 

     ご飯もツヤツヤ。

 

  

 

     いよいよ、 「山芋鍋」の登場!

 

 

    山の幸がびっしり詰まった鍋だ!

 

 

  もちもちとして、実に旨い!

 

 

 

 

    そして登場!「岩魚の塩焼き」        

 

 

 

    すぐに、箸と左手も忙しくなる。

 

 

 

     ホクホクして臭みが無く、上品な香りだけが辺りに拡がる。

     しかも、皮はコリコリ、身はしっとりとして美味しい!

 

 

 

    私は、川魚が好きなわけではない。

    子供の頃、

    父が、大の釣り好きで毎晩帰りが遅い中、休日にはいち早く起き自転車で遠くまで

   釣りに出かけるのだ。

    家族を起こさないようになのか、母を気にしてか分からないのだが・・・・静かに支度を

   して自転車を押して行く。

    川を遡って支流に分け入ったり、下って大きな川との合流点まで行ったりしていた。

    何度か連れて行かれて竿を預けられたが、私は、ものの10分もしないうちに飽きた。

    そして辺りをブラブラ歩くのだ。
       

    始めの頃は、釣れた時には感激したものの、どうも魚の生臭さが苦手になり、決定的  

   だったのが河原の枯草の下にいたヘビを踏んでしまった事件だ。

    自分でも信じられなほど高く遠くジャンプした。

    それ以後、父を布団の中から見送った。

    しかし、竿を持ち浮きを見続けている父は、子供ながらにいい顔をしていると思った

   ものだ。

    

    それだけではないのだが、あまり川魚を好んで食べない。

    でも、此処の岩魚は、私にしては綺麗に食べる。

    自分の中で此処の「岩魚の塩焼き」は、川魚というカテゴリーに入っていないのかも

   しれない。(笑)

 

 

 

       秋田、田沢湖界隈のグルメ、鶴の湯別館「お食事処 庵」でランチを心行くまで

      愉しんだ。

       さて、満腹の後は、これまた、今までスキーとセットになっていた温泉に入り

      に行こう。    

 

                                          続く

  

  追伸    

 

     熊本、大分の皆さんにも、1日でも早く平穏な日がくることを祈ります。