一週間ほど前のこと。
妙に魚が食べたくなった。
爺は、やっぱり日本人だ。
ランチは、久し振りに回転寿司「清次郎」」と決めた。
盛岡には、創業明治の魚屋さんの系列の「清次郎」や居酒屋があちこちにある。
肉屋さんが経営する焼肉店もある。
久し振りの「清次郎」の最初に始めた津志田の本店に。
店に入り、座るや否や早速、カウンターの中に声をかけた。
その日は、三味のマグロがあった!
マグロ、中トロ、ずけときた。
鮮! 美味しい!
ピンクのグラデーション!
桜海老の軍艦!
あら汁があったので頼んだ。身が沢山!
続いて、活! たこ!
その日のお薦め。プリプリの海老にホタルイカ、それに小肌もある!
鮮度抜群のネタ!
次は、いくらの軍艦。
まるで海の宝石みたいにツヤツヤ、キラキラと輝いている。
ここの自家製「ガリ」を爺は、沢山食べる。
そして、エンガワ。
活! 帆立! この厚み!
気持ちよくすう~っと歯が入る! これぞ帆立。
自家製の蒸し海老。心地良い歯ごたえ、これもプリプリです。
平目のエンガワがある日は嬉しい! これもコリコリ!
たまにメニューにあると必ず食べる。
〆はかんぴょう巻。
かんぴょう巻は、奥が深いのだそうです。
海苔のパリッときてコメのシトーが続き、芯のかんぴょうの旨味。
あ~満腹。少々食べ過ぎかもしれない。
お寿司で食べ過ぎしてたら、昔の話を思い出した。
爺が、まだ中学の3年生になったばかりの春のことだ。
「今夜は、お母さんが遅いから、寿司屋さんに行こう」
爺と妹は、喜んだのは当然。万歳した。
「今日は、カウンターに座って、好きなものを注文して食べていいぞ」
「エー!」
食べ盛りの二人で顔見合わせて喚声を上げた。
道すがら、煙草屋によってから、急に父が、
「どうだ、その前にラーメン食べよう。なんだか無性に食べたくなった。」
「うん、いいね」
と爺は、大人ぶって賛同した。
三人でラーメンを食べてから、寿司屋に入った。
「いらっしゃい!!」
威勢のいい掛け声に食べる意欲満々!
父は、刺身を肴にビール。
「いいぞ、好きなものを頼んで」
子ども二人は、初体験。何せ、いつもは、丸い桶で食べているのだ。
でも、流石に「食いしん爺」の片鱗がすでに。
「いくら」「ウニ」「海老」・・・・
負けじと妹も
「アワビ」「のりまき」
「のり巻きは、いろいろあるぞ、中に入れるものは、なににしましょう。お嬢ちゃん。」
妹は、
「きゅうり」と答えた。(笑)
しかし、流石にラーメンを食べているので早めに、満腹になったが、異様な根性を
発揮して「マグロ」「イカ」・・・・
そうしたら、しだいに父が、
「あまり無理するなよ・・・・」「そろそろ。いいんじゃないか」「お茶を飲みなさい」などと
うるさくなってきた。
だいぶ後で分かったことだが、父は、昨日に予定外の出費があり、財布の中身が
少なくなっていたのを煙草を買い、財布の中身を知った。
そこで子供達にラーメンを食べさせてから好きにさせてもいいだろうと考えたらしい。
ところが中学生の爺の胃袋を甘く見ていた。だんだんと冷や冷やしだし、結局、自分
の熱燗は一本で肴まて゜セーブした。
本当にぎりぎりだったらしい。。
さて、もう一皿食べようかな?
いやいや、もう十分だ~
やはり、もう一品。あれ、コロッケがある!
海藻汁を飲み、迷う~
迷ったら食べる!
気になったら、まず食べる。
入いる前に、財布の中身は確認済み。(笑)
ちょっと食べ過ぎのランチになった。
ランチ後、満足のあまり清次郎の「暖簾と下の看板」の写メを
撮り忘れ、その日の帰りに撮影した。
今や、県内はもとより青森、宮城にまで出店。
盛岡を代表する「グルメ」だと思う。旬の魚で超満腹。いつも、一皿、二皿余計に
食べてしまう。空腹が満たされ過ぎて写メは、すっかり頭になかった。
撮影しながら晩の御飯を思った。
流石の「食いしん爺」も今夜は、お茶漬けぐらいで十分だな~