承歡記 Best Choice Ever 全37話

 

承歡記は、日本語でそのまま承歡記、記は旅行記などの記。感覚的には日記みたいな感じです。

英語タイトルは、今までで最高の選択、どの選択の事を言っているのか分からない。。。

 

原作は同名の小説です。

 

 

よくあるパターンのドラマです。

覇道総裁と女性社員の対立から恋に発展、女性社員の家庭の問題、特に母親との対立と和解(?)のドラマです。

 

うーん、特筆すべき意外性は全くありません、人物設定がちゃんとできていないと強く思いました。

 

主人公の女性のドラマの最初の方の頑張り、覇道総裁と主人公の女性の恋の展開まではパターンとは言え、見ていて楽しいです。

 

ただ、主人公の女性の母親の煩わしさに、見るのがくじけそうになります。

 

最後まで見た感想は、どんだけ~、最悪でした。

 

豆瓣では、6.5でしたが、私の感じでは6を付けるのも烏滸がましい。

 

 

人物関係

 

 

主人公の麥承歡姚志明麥承歡の母親劉婉玉姚志明の祖母及び麥承歡の義祖母となる陳淑珍がメインです。

実質的には麥承歡と母親劉婉玉の親子関係がメインかな。

 

 

 

主人公たち

 

麥承歡(楊紫)

 

 

常に前向きな女性のです。向陽而生、太陽に向かって生きる向日葵みたいな女性。

役柄の設定が出来過ぎです、落ち込んで泣いたりもしますが、すぐ立ち直ります。

 

ドラマの内容から見ると楊紫のキャスティングはとても合っていると思います。

 

辛家亮と言う資産家の息子と既に3年付き合っていますが、結婚になるとなかなか進みません。

辛家亮は資産家の息子ですが、彼女にはそのことはまだ知りません。

それでもって仕事もせずブラブラしているドラ息子です。

 

 

姚志明(許凱)

 

 

覇道総裁ですが、すぐに「ふにゃ」となります。

彼の役柄は、女性主人公の麥承歡を支える男性です、はっきり言えば見栄えのする添え物。

許凱も今一つ独り立ちが出来ない俳優と思います。女性抜きで主役が維持できるか微妙だと思います。

だからこの役も許凱じゃないと成り立たないと言うところは何もないです。

 

 

 

劉婉玉(何賽飛)

 

 

兎に角、煩わしい役柄です。

視聴者にそこまで子供に干渉するなと言わせる役柄です。

 

辛家亮と付き合っている時は、もう3年も付き合ったのだから早く結婚しろ、なぜ彼はうちの家に来ないと文句ばかり。

彼が資産家の息子と分かると、手のひら返し。娘が分かれると言っているのに、兎に角結婚させようとする。

 

職場にまでやって来る、それも上司に娘の考えていないことを頼むとか。

 

娘の麥承歡が、道理を基に説明しても分からないと言うのです。当然のように親子間の対立が起こります。

全て娘から話しかけることにより解決(?)するのです。

 

 

 

陳淑珍(吳彥姝)

 

 

優しいお祖母さんで孫たちを導く役です。

彼女は色々なドラマで同じような役柄を演じています。

 

このドラマでは姚志明の祖母であり、麥承歡の義祖母でもあります。

 

姚志明は、陳淑珍が離婚する前に産んだ息子姚仁富の子供で血族関係にある孫。

麥承歡は、陳淑珍が離婚して再婚した相手の連れ子が麥來添麥承歡の父)で血族の関係はない孫。

 

姚志明は海外に行っていたこともあり、やや疎遠。麥承歡は、養老院に入っている彼女を何くれとなく訪ねていた親密な関係。

 

 

 

覇道総裁は容赦がない

物語は、姚志明がスイスからボッティチェリ(波提切利)ホテルのマネージャーとして帰ってきて、いきなり従業員の麥承歡を解雇する覇道ぶりを見せるところから始まります。

 

麥承歡は、いきなり解雇されますがハイそうですかと受け入れられず、次の日に朝から彼に張り付きます。

彼が1時間以内に松江まで行かないと言う事態になり、車では間に合わない如何しようとしていた時に彼を先導して込んでいる地下鉄に乗り、降りてからはレンタルサイクルで目的の場所まで向かい、時間に間に合ったことでとりあえず解雇は撤回、彼女に次の日の来客の対応を任せます。

 

来客は、德珊家居(インテリアデザイン及び商品の販売)の社長辛志珊、彼女が3年間付き合っている辛家亮の今まで一度会ったことが無かった父親でした。

 

姚志明は、麥承歡辛家亮の関係を知っており当然父親の辛志珊とも面識があると思い、德珊家居から購入しているインテリア類のコストダウンのために麥承歡を利用しようと考えていただけです。

 

会議には辛志珊と共に辛家亮も来ており、そこで初めて彼女ですと紹介されますが、唐突な紹介に父親もビックリしてしまいます。

 

今日は姚志明が居ないので時間が合う時に次の会議をすることにして、とりあえず父親には帰ってもらいます。

その後で、麥承歡は今まで何も言わなかった辛家亮に怒りをぶちまけて別れると言い出します。

 

 

 

 

 

結婚は簡単じゃない

麥承歡は、家に帰るがどうして辛家亮が来ないのかと母親の劉婉玉に責められます。

こんな母親は耐えられないな。

 

そこに、辛家亮が家の外から大声で謝りだし、実家はインテリアデザインの会社で価値は億単位だとか言い出します。

そんな事、大声で他人がいる前で言うかこのバカ息子。
麥承歡が、こんな愚か者と3年付き合っていたと言う設定もリアリティがない。

 

辛家亮が金持ちの息子と知ったとたんにコロリと態度を変える母親。

 

そんなこんなで、家と家の顔合わせが行われますが、父親の辛志珊は仕事で出席しないし、姉の辛家麗は最初から見下した態度。

 

家と家の顔合わせは悲惨な結果となり、麥承歡は結婚しないと言い出します。

 

劉婉玉は、辛家亮の母親に言われてホテルが行う入札で德珊家居に便宜を図ってほしいと姚志明に言いに行きますが当然断られます。

 

麥承歡にもさんざん言われてます、しかし一向に聞く耳を持っていません。

 

 

 

麥承歡は蚊帳の外

麥承歡は、姚志明の秘書となり入札会の担当となります。

この移動に関して、麥承歡に堂々と德珊家居との人脈の事もあって今回の移動になったと言います。

 

既に麥承歡に対して内心は「ふにゃ」としだした彼は、家で女性が輝ける場所は、台所とガーデニングだけだぞと忠告もします。

 

家は、入札の為に息子に結婚後の家を与え、結婚前協議書を準備しますが、麥承歡は家も要らない、入札に手助けは出来ないと突き放します。


入札の審査の前に姚志明の助理何東から麥承歡の知らない資料が審査員に配られ、彼女が聞いても教えてくれません。彼女は完全に蚊帳の外状態です。

入札の結果は、天合家居に決まりました。この時麥承歡が德珊家居の入札価格を漏らしたと疑われますが、姚志明によって無実であることが明らかにされます。もう十分「ふにゃ」としてる。

 

姚志明は、ボッティチェリ社長丹尼斯と德珊家居の排斥の為に麥承歡を利用しました。たとえ仕事は言えども、彼女には許せなかったために移動を申し出ます。

 

麥承歡は、ボッティチェリホテルから別会社の長期滞在の為のアパートメントの管理会社に移動になります。

 

もう完全に麥承歡に対して「ふにゃ」となっていた、姚志明はホテル住まいを止めて、そのアパートメントに引っ越してきて、麥承歡に絡むのです。

 

 

 

結婚に反対していたのに

德珊家居社長の辛志珊が脳梗塞で倒れます、然し手術の同意書にサインできる身内が来るのを待っていられないと言う医師の言葉で麥承歡は同意書にサインします。

 

手術で回復した辛志珊は、電話で麥承歡に今までの事を謝り、そして娘の辛家麗と息子の辛家亮に病室から追い出します、

 

辛家麗家の事業が危機にあるので辛家亮麥承歡と結婚しろと言うのです。そうしたら、父親は
きっと事業を回復させようとすると。

 

母親劉婉玉と姉辛家麗が親戚知人を呼んで勝手に婚約式を手配するのでした。

何これ、この設定はドラマを飛び越えた妄想の世界か。

 

無理やり連れて来られた麥承歡は、親戚知人の前できっぱりと「NO」と言い切ります。

 

 

 

私は新老板です

結婚しないと言ったことに怒りをあらわにした劉婉玉は、麥承歡に手を出します。

麥承歡は、親子の縁を切ると言い、荷物をまとめて義祖母の養老院の部屋に同居させてもらいます。

 

そんなある日、義祖母陳淑珍が、倒れて病院に運ばれますが、幸いにして大事には至らず退院の日を迎えます。

 

退院するのを楽しみに一人で踊っていた陳淑珍ですが、倒れて亡くなります。

またまた唐突な展開です。

 

弁護士による遺言書の公開で興安里花園酒店は、麥承歡の物となります。

 

姚志明が狙っていた興安里ホテルは、麥承歡の意思と関係なく彼女の物となりました。

但し興安里ホテルの経営は思ったほど良くない状況でした。

 

麥承歡は利益を出すためには、ホテルの経営で新しい展開が必要となるのでした。

 

この後は、ホテルのとある従業員、姚志明の父親姚仁富などが出て来てホテルに関する経営の話に軸足が移ります。

 

 

 

CP感があるシーン

親子関係がメインのテーマですので、麥承歡姚志明のCP感はほぼ無いです。

そんな中にもCP感のあるシーがあります

 

バスに乗った二人で、姚志明が告白します。

君の事が好きだよ

 

私を好きなの

 

彼女になってください

 

麥承歡からキスをする

 

バスの一番後ろの席で・・・

 

 

 

場当たり的人物設定(臨機応変じゃないですよ)

麥承歡と母親劉婉玉は娘の言う事が分からないと言っています。

 

最後まで見ると分かりますが、劉婉玉は若いころ中国の古典的な演劇学校の試験に合格したが、家にお金が無かったため行けなかった。

 

それで一人で上海に出て行ったそうです。

「自分の若いころは自身の考えで行動したのに、どうして娘を縛り付ける」と思ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

最後は、一家団欒で終わるのでした。