永安夢 全24話
永安夢は、日本語では永遠の安寧を夢見る、漢字のままです。ドラマの設定では、国の都は永安となっているので、それと引掛けた感じです
原作は、《長安第一美人》と言う小説です。
主人公の女性は父親が無実の罪で牢に入れられてしまい、無実を晴らすために捕縛した側の主人公の男性と接するうちに親しい関係となります。
またその主人公の男性にはおかしな病があり、それの対応のために主人公の女性を傍に置く要因となります。
主人公の二人以外にもすでに結婚している主人公の姉と別の官吏との関係も発展していきます。なさぬ仲の思いを抱く男性の恋愛も見どころの一つです。
主人公たち
沈甄(歐陽娜娜)
主人公で沈家の次女です。
歐陽娜娜は、日本でも名を馳せた台湾出身の歌手歐陽菲菲の姪御さんです。歐陽菲菲の「雨の御堂筋」昔大ヒットしました。。。
父親の沈文祁が、陸廷尉に捕まえられて一夜にして、お嬢様から街頭に身を置き、自らを守ることすら難しい状況になります。
そのような状況でも父の無実を信じて、陸廷尉に食らいついて行きます。
陸時硯(徐正溪)
彼の役は、廷尉です。廷尉は、古代中国の官名で裁判・刑罰などをつかさどった官吏です。
中国の官吏は時代時代で名前を変えるので、分かりづらいです。
そのたびに調べないとどんな役職か分からないので面倒です。
彼には、おかしな病があります。それは沈甄が涙を流すと胸が苦しくなり、酷いときは気絶してしまいます。
また、沈甄が出てくる夢を見るのですが、その夢の内容も良く分からなかったです。
原作の《長安第一美人》の紹介を読むとどうも、今の沈甄ではなく前世も記憶を夢で見ているのかなと思いました。これは勝手な想像です。
沈姌(夏楠)
沈家の長女で、すでに李家に嫁いでいます。自身でも百香閣と言う今でいう化粧品店を経営しています。
彼女の夫李棣は、彼女の父沈文祁の弟子でもあります。
厳しい顔の夫婦(沈姌と李棣)、とても良好な関係には見えないですね。
周述安(孫堅)
彼は、御史台の御史中丞と言う官吏です。
御史台とはどんな役所?
御史台 三省六部から独立した、官吏の監察機関。つまり、役人のお目付け役です。
史実はどうか知りませんが、ドラマの中では官吏の行いについて取り締まる権限があるようです。
彼の役は、沈文祁の案件で沈姌に出会い魅かれて行きます。
物語の始まりと展開
廷尉の陸時硯は、西城の水路が崩壊し工事を担当していた都官尚書の沈文祁を崩壊の容疑者として連行します。
その際に沈家の次女沈甄と対峙し、なぜか急に胸が痛み倒れます。
沈甄は、李家に嫁いだ姉沈姌に会いに行きますが、李家の中に入ることすら許されませんでした。
姉の沈姌も妹の下に駆けつけようとしましたが、李家の姑にダメだしされ会うこともかないません。
沈文祁には、西城の水路の設計を行った彼の元の設計に問題があったと言う容疑がかけられました。
このため彼は廷尉から御史台の周述安に引き渡さます。
以後、沈甄は父の無実を晴らすため、陸時硯と周述安は事の真相を明らかにするために調べを進めて行くことになります。
沈甄はこの過程で信じていた人たちの裏切りや命の危機に遭遇しながら間前に進んでいきます。
最後の黒幕は、誰でしょうか。物語の中では、なかなか頑張って後ろの方まで正体を明かさない所は良いと思います。
しかし、この手のドラマを見慣れた人にとってはすぐわかります。
恋愛ドラマとしてみたら?
主役の二人に歳のさ感がみられる、歐陽娜娜がぎこちないのでCP感が今一つです。
周述安と沈姌は、最初から恋に障壁があり忍ぶ恋物語でこちらの二人の話の方がラブストーリーとしては良くできていました。
さらにCP感もありまよ。
例えば、倒れた彼女の手を握りたいが出来ない為、自身の手の陰で彼女の手を握る、その影を彼女が握り返すと言うシーンがあります。
良くある内容と言われればそうですが忍ぶ恋をよく表現していたのではないでしょうか。
最後の場面は頂けません
二人が空を見上げるようにするとカメラが引いて、スタッフがみんな集まってきて、祝大家 身体健康 万事如意 と叫ぶ。
ふざけるのもいい加減にしろこのスタッフ、これはバラエティじゃなくてドラマやドラマ。
それに無理から作ったような最終話もダメ!!
次は、「別對我動心」を書くぞ!!