繁花 全30話

 

繁花は、日本語では咲き乱れる花でしょうか。

原作は同名の小説です。

 

 

ドラマの内容を端的に表している写真を探した上の様になりました。
男の背中が語る哀愁とかっこよさです。

 

これではよくわからないので他にこのドラマを象徴しているような写真がありました。

 

 

上の写真で顔も分からないので、主要な人が出ている下の様な写真がありました。
なんか「ハイ集合」みたいな写真です。。。
 

 

1980年代末から1990年代初頭、上海で改革開放の波に乗った男の成り上がりと、彼にかかわる人々との関係を描いています。

きっと当時の中国の状況を知っている人たちが見れば、すごく盛り上がるドラマだと思います。
知らなくても盛り上がります。

ドラマのテーマは、「江湖再見」、「有情有義」でしょうか。ダンディズムもあるかな。。。勝手な解釈です。

 

 

「江湖再見」
別れの挨拶として使用され、友人や同志に再び会うことを期待する感情を込めて使われることがあります。

冒険と自由、そして未知の将来への期待が込められており、深い感慨を持つ言葉です。

 

「有情有義」

人間関係や人と人との絆において深い感情や道義が存在することを表現しています。

具体的には、友情、愛情、同情などの「情」があり、また「義」としての正義感、忠誠心、義理堅さがあることを意味します。

人物の性格や行動が情に深く、義理に忠実であることを称賛する際に使われることが多く、特に中国の伝統的な文化や価値観において重要な要素とされます。

(共にChatGPTによる解説)

 



主人公たち


阿寶・寶総(胡歌)

 

久々に見る胡歌のドラマです。前に見たのが、琅琊榜ですからかなり古いです。

 

「繁花」は、阿寶が自身の行動力と幾人かの人たちに支えられ花開き寶総となり、その後は支えてくれた人たちもそれぞれ自分の道を歩んでいき彼から離れていきます。

 

兎に角カッコいいです。

びしっとしたスーツ姿でさっそうと行く様はまさに寶総

 

平凡だった阿寶寶總に変貌する過程には、恩師である爺叔や夜東京の店主玲子、外貿大楼の汪小姐の大きな支援が欠かせませんでした。

 

最初は、爺叔の言われるままに資金を集めて株を買い、株売買で財を築き身なりを整えてます。

そして、黄河路のレストラン街では寶総として名を馳せて誰もが知る有名人となります。


しかし、仕手戦に敗れ仲間にも損害を出させてしまいます。

それを契機に、株取引をメインとすることを止め外国貿易で大きくなろうとします。

 

そこで、外国との輸出入を取り扱う外貿大楼の汪小姐と知り合い、彼女が寶総のことを心配して行った行為で彼女が窮地に陥ります。

 

その彼女を助けるために、日本に行き商社の知人に会う際に玲子と知り合いになります。

 

窮地に陥っても、何とか解決してくれる寶総。爺叔の働きも見逃せません。

 

恩義には、最後まで恩義で報いる寶総。

 

但し、女性には縁がなかった寶総。

 

 

 

汪小姐(唐嫣)

 

 

唐嫣と言えば、「何以笙簫默」と「錦繡未央」を思い出しましたが、今回の役柄は最初見たときに彼女とはわかりませんでした。

「何以笙簫默」の趙默笙役から考えるとぶっ飛びすぎ。こんなパワフルで時に煩い役もこなされるのかと感心してしまいました。

 

外灘27号の外貿大楼に勤める営業さんです。当時の中国は外国貿易の権利をまだ完全には開放しておらず、外国との輸出入貿易は、外灘27号の外貿総会社の審査に合格しなければなりませんでした。

 

寶総と知り合ったのは、彼が香港の会社と取引を行うために外灘27号の外貿大楼に許可をもらいにやって来たときです。

彼女は上司である金科長から封筒に貼られていた外国の切手を剝がす仕事をやらされていて、ヤカンから出る蒸気を当てて切手を剥がそうとしていたのを彼が手伝ったのがきっかけでした。

 

当時は、前年の世界的株価暴落で多くの外国からの注文が取り消しになっており、販売計画であたまを悩ませていたため、外貿大楼マネージャーはどこの誰かもわからない寶総には会ってもくれません。

 

そこで、部下の汪小姐に日参するのですが、話も聞いてもらえませ。
そんなある日、金科長に呼ばれて説明に行き彼女を納得させることができて、取引の許可が下ります。
ここから汪小姐と共に歩みに出し革命友情が芽生えたのです。

 

その後は、寶総と言えば汪小姐汪小姐と言えば寶総と言うぐらいの信頼関係を築きます。

 

しかしその彼女もある事件をきっかけに外貿大楼を離れ、寶総の助けなしに自身の力で黄河路のレストラン街で個室の予約を出来るようなってやると目標を掲げます。

 

汪小姐寶総が好きでした、彼女が外貿大楼を離れることになった時、暗に貴方の側に居させてと言いますが、寶総はそれに応えることはありませんでした。

それでも寶総は二人の革命友情で表立つことはなく汪小姐を支え続けます。

 

ドラマの最後でも二人の約束のすれ違いを描いて、二人の恋が成就することは見せてくれませんでした。

 

 

 

玲子(馬伊琍)

 

 

玲子は、レストラン夜東京を経営しています、しかし資金は寶總が出しています。

 

寶總は、汪小姐がもとは寶總の事を心配して行った事が、日本の商社との慣例を破ったとして日本からの刺繍機の輸入が出来なくなり窮地に陥ります。

 

彼女を助けるために、昔知り合った日本の商社の山本さんを訪ねて東京に行きます。

彼は会議中で夜9時に銀座の「理恵」(クラブ)で会いましょうと言われる。

 

「理恵」がどこかわからないところで中国語で電話している女性を見つけて話すと「理恵」の従業員玲子でした。

彼女は、山本を待つ阿寶に上海に帰って、老板娘になるが夢で店の名前も決めていて夜東京と話すのです。
彼女のおかげで山本常務に会えて、刺繍機のことは解決できてました。

 

6か月後に山本常務が「理恵」にやってきて、帰りがけに阿寶からと言って玲子に手紙を渡すと中には、東京ー上海の航空券と「夜東京 玲子経理」の名刺が入っていました。

 

玲子はこうして「夜東京」を始めたのです。

 

彼女もある事件をきっかけに、一時期「夜東京」から離れるのですが、彼女の誕生日に帰ってこなかったら「夜東京」を閉めると言う時に帰ってきます。

 

帰ってきた彼女は、阿寶と距離を置き「夜東京」を全く違うレストランに作り変えてしまいます。

 

その後は阿寶に関わることはなく最後には香港で「夜東京」開店すると言って上海から去っていきます。

 

玲子も口には出しませんが阿寶が好きだったと思います。しかし阿寶は最初からパートナーとしての意識しかなく、彼女の気持ちを知っていても知らないふりで押し通します。

 

 

 

李李(辛芷蕾)

 

 

謎の女性李李が黄河路に舞い降り、豪華なレストラン「至真園」を開店させて、通り全体に動揺が走ります。

 

豪華さを武器にして「至真園」は、黄河路の有名人たちを呼び込みます、寶總にも来店を促しますが、彼は一向に行こうとしません。

 

「至真園」の前に立つ寶總

 

李李は、もともと深圳の株式市場で有名であったA先生の18人の弟子のひとりでした。

A先生は深圳の株で大きな債務ができ強慕傑以外は、雲散霧消。A先生も自殺します。

そこからどうして上海で「至真園」を開店するに至ったかは、語られません。

 

彼女は純粋にレストランの経営するだけでなく、「至真園」にやって来る老板達の橋渡しや、そこで仕入れた情報をお金に換えるようなある種のインサイダー情報で「至真園」の地位を揺ぎ無いものにしようとします。

 

李李は、寶總の窮地を助ける様な行動もとるのですが、最後は「至真園」を手放し1年の刑に服したのちに出家します。

きっと深圳のA先生を弔うためだと思いました。。。

 

 

爺爺/爺叔(遊本昌)

 


彼は、ビジネス要点、人の心の機微、株の動向など広い知見を持っており、阿寶寶總に変貌させた大きな立役者です。

実際のところ爺叔がいなければ、寶總はおらずこのドラマも成立しないような立ち位置ですが裏方にですが、業界では有名人といった感じです。

また、阿寶がどうして爺叔と共に歩むことになったのかは分かりません。

 

寶總は、当初は彼に言われるままでしたが、その後自分の考えで行動しだします。

爺叔は、彼のそのような行動に対するリスクを指摘するのですが、それだけでは無く失敗に備えて寶總の逃道まで考えています。

 

しかしながら、最後には寶總の行動に対して爺叔はとても怒り彼の元を去って行きます。

 

 

 

狂乱の時代

改革開放政策の波に乗り民衆が我先にと資本主義に走り株による狂乱の時代を駆け抜けた男の話です。

男は、事業拡大のため株取引から衣料品の国内外の取引に軸足を移します。

しかし関連した服飾会社のIPOの手助け、更に株式公開後の仕手戦で負けはしませんでしたがすべてを清算することになり、上海を去っていきます。

 

 

最後は、「江湖再見」ですかね。

 

なにか、この男ならまた何処かで何かをやってくれそうな気がしました。

 

 

 

カッコよさを感じさせてくれます、

展開のハラハラ感もあります、

男女のすれ違いも見せてくれます、

共感できます、よくできたドラマです。