西出玉門 全38話

 

西出玉門は、日本語でもそのままで西に出る玉門ですね。同名の小説が原作です。

 

中国には実際に玉門関があり、漢の武帝が西域への道を開いたときに設置されたそうです。それにちなんだタイトルでしょうか。

 

しいて言えばミステリーファンタジーになるのでしょうか。あまりファンタジー感はしませんが。。。

 

 

物語は砂漠を舞台にした平行世界から来た女性と砂漠で恋人を失った男性の謎解きをメインにして話が展開します。

記憶を亡くした女性が自身の記憶を取り戻す為、恋人を失った男性が何が原因で恋人が死んだのかを解き明かすためにタッグを組んで平行世界への冒険に挑みます。

 

ドラマでは、あちら側の世界(平行世界)を関内、こちら側の世界を関外と呼んでいます。またその通路で怪獣が居るところを博古妖架と言います。

 

平行世界では、黒石城が一番大きな町でそこは龍家、趙家、簽家、李家の4家が治めていましたが、今は李家は没落してありません。

 

この4家に対抗する反乱組織として蠍眼があります。

 

 

 

主人公たち

 

葉流西(倪妮)

 

 

異世界での元の名前は、葉青芝。ドラマの最初のシーンでは砂漠の枯れ木に吊るされていて記憶を失っています。

異世界の反乱組織蠍眼の創設者。関外との道を開けて関内の閉塞を打破しようとしたと思います。

関外に出ようとした理由がはっきりしません。。。私の中国語能力の問題です。。。

 

特異体質で関内の人が関外に出ると血の汗を流し死んでしまうと言われていますが、彼女は関外に出ても何ともありません。

 

 

 

昌東(白宇)

 

 

2年前に発生した大きな砂嵐で彼が引きていた恋人を含む18人の山茶隊が行方知れずになり、一人だけ生き残った為に黒色山茶事件として世間から非難を浴びました。

 

その後、変装して影絵劇場の店主をしていましたが、そこにやって来た葉流西により転機が訪れます。

 

 

肥唐(趙達)

 

 

砂漠の遺物で一儲けを狙って、昌東達の冒険に同行することになります。

 

 

丁柳(夏夢)

 

 

柳七の養女です。柳七は、砂漠で亡くなった灰八の遺体を見つけて持ち帰るために、丁柳と高深を昌東の砂漠の冒険に同行する様に要請します。

 

 

高深(李昀銳)

 

 

柳七の部下で、丁柳のボディーガードとして昌東の冒険に同行します。

 

 

 

平行世界の人達

 

龍芝(孟子義)

 

黒石城の龍家の娘。反乱組織蠍眼に潜り込んだスパイ。自家の利益のために葉流西を殺すことに執着しています。

それだけではなく、蠍眼のもう一人の創設者、江斬が好きだったが彼は葉流西しか見ていなかったこともあるかな。。。

 

 

江斬(金瀚)

 

 

蠍眼を葉流西と共に設立。葉流西に対して片思い?

葉流西が、関外に出て以降、龍芝の術で青芝と龍芝がまったく入れ替わったように記憶操作されて葉流西が関内に昌東達と戻って来た時には、彼女を敵として戦います。

 

 

趙觀壽(曹衛宇)

 

 

黒石城の防衛隊(羽林衛)の統領。最初は、葉流西と敵対関係にあったが、最終的には彼女を助けます。

 

 

 

 

物語の始まり

葉流西と昌東の物語は、彼方此方渡り歩いている沈木昆と言うお爺さんが、若い女性画家何筱玉に

 

砂漠の枯れ木にぶら下げられている女いてそれを見つけて彼女を下して持ち物を盗もうとした男は誘拐犯、木から降ろされた彼女は男を倒し誘拐された女性を家に連れ戻すとともに誘拐犯を縛り上げてトランクに放り込んでいた。という「沙漠流西帰」の話を始める。

 

沈木昆(王德順) 物語の語り手

 

何筱玉(陳都靈) 物語の聞き手

 

物語は、このお爺さんが画家の女性に語っているというスタイルで進みます。

それで所々でこの二人が出てきてちょっとした解説が入ります。お爺さんが、語っている間に画家は絵を描き続けます。

最後にどんな絵になるか楽しみですね。

 

 

 

 

葉流西と昌東の出会い

枯れ木にぶら下げられていた女、葉流西は1年後にある影絵劇場にやって来ます。

私は人を探しているの、貴方には砂漠についてすごく詳しい昌東という外甥がいるそうね。

店主は、あいつは2年前黒色山茶事件で、世間から責められて3か月後に命を絶ったと慰霊を前にして説明するのです。

彼女は手紙を置いて店を出て行きました。

 

 

手紙の中には、砂に埋もれた一枚の女性の写真が入っていました。彼女は、昌東の恋人で山茶事件で亡くなった孔央(張藝上)でした。下は、生きていた時の孔央。

 

 

昌東に電話がかかってきて、店主が昌東であることを知っており、三日以内に私を探し出したならパートナーになって上げる、ダメならそのまま影絵屋をやってな。

 

これを切っ掛けに、昌東、葉流西さらに金もうけを考えていた肥唐が、砂漠に入っていきます。

 

 

 

砂漠の盗掘隊との出会い

海龍堆と言う場所を目指して車を走らせる3人は。いかにも怪しげな男たちと遭遇します。

 

灰八(王雙寶)多分右側の人。。。

 

彼らは砂漠の盗掘者たちで砂岩の塊の中から棺桶を見つけ出し引きずり出します。

その際に棺桶に当たって2人が亡くなり、蓋を開けようとすると何処からともなく歌声が聞こえてきます。

更にふたを開けようとすると一人の喉が掻き切られて死亡しました。

盗掘者は、みんな怯えだします。
葉流西が蓋を開けると中には9人の影絵人形が入っていました。

しかし、次の朝になると棺桶や死んだ人達も消えてなくなっていました。

 

 

 

一時撤退

奇妙なことが起こるし物資が不足している為、葉流西と昌東は海龍堆から撤退して再度の来訪に備えることにしたのです。

彼らが、砂漠から撤退して間もなく柳七と名乗る人物から連絡が入ります。

 

 

なんか柳七(杜玉明)も怖そうな人ですね。。。人を見た目で判断してはいけません。

柳七は自分と亡くなった灰八はそんなに親しくないが、同郷であることから彼の遺体を回収したい。

また、数十年前に海龍堆で貨物車の皮影人を見たことが忘れられないと話しました。

 

柳七は自分がお金を出すので、昌東たちに灰八の遺体を見つけて持ち帰ること、もう1つは貨物車の皮影人(薄い皮で作った影絵人)の謎を解き明かすことを依頼しました。


更に柳七はお互いを信用していないため、昌東たちとともに彼の養女である丁柳、彼の手下である高深を同行させることを条件としました。

 

 

 

再度の砂漠

昌東、葉流西、肥唐、丁柳、高深の5人は砂漠に向けて出発します。

海龍堆で葉流西の血を砂漠に垂らすことでもう一つの海龍堆に入る事が出来るのでした、そこで灰八を含めて三人の遺体を回収します。

昌東は車を砂岩に当てて、棺桶を掘り出します。

 

棺桶の蓋を開けると、空の様子は一変して暗くなり、中の影絵人形を見て、明代のものだと肥唐は言う。
眠っていると光る玉のようなものが飛んでおり、飛んでいく方向に歩いて行くと、一つの大きな砂岩の塊の中に光る玉が入ってい行きます。

彼らは車で大きな砂岩の塊に突っ込んで行きます。。。なんと無謀な。

その時、空間が裂けてその中に入って行きます。

 

 


平行世界

博古妖架を通り向けると、人気のない村に行き着きます。そこには、3人の村人が居ました。

また、家の外には沙土人(ゾンビ?)たちがうようよしているのでした。

 

砂嵐と共にゾンビがやって来ましたが、地上に残された昌東たちは、戦うことになります。


昌東は後ろから沙土人に襲われ、屋根から落ちるときに沙土人のぼろぼろの顔が孔央に見えたのです。

昌東が確信をもって「孔央」と叫びますが、沙土人は止まらず仕方なく首の骨を折るのでした。
沙土人の首には、孔央にプレゼントした、ブレスレットがそのまま残っていました。

 

村人の老人は、沙土人は焼かないとまた動き出すというため、沙土人を一か所に集め、遺品と身に着けているものを取って、ガソリンを撒き一気に火をつけるのでした。すまない孔央。。。

 

 

 

李金鰲との出会い

村を出て、赤い木の所にある地下の宿紅花樹37にたどり着く。そこで、鶏を抱えた李金鰲と出会います。

李金鰲(王星瀚)と鶏の鎮山河

 

彼は、自分は出来ないが李家の影絵術で皮影人(9人の商隊)が、人は跨げない平行世界間を跨げるというのです。

李金鰲は、すごく物知りで色々な情報を教えてくれますし、手助けもしてくれます。

更に鶏の鎮山河が、人の言葉を解し活躍するのです。。。

 

 

 

平行世界じゃなくて漫画の世界か

紅花樹を出て黄土城に向かう。

途中で蠍眼に出会い戦いとなります。大きな蠍が攻撃を仕掛けてくるのを、昌東がピストルで殺し、蠍眼は丁柳が叩きのめす。その丁柳の頭にナイフが刺さっているのでした。。。

頭にナイフが刺さっているのに生きている、ここは漫画の世界か。。。

黄土城について医者に見せるが、ここには簡単な設備しかないので、黒石城に行った方がいいと、車なら3~4日で行ける。
丁柳は黒石城に行かずここで手術を受けることにし、手術は成功したと言うが。。。平行世界なら何でも有りか。。。

 

 

 

 

覇道葉流西は直球勝負

葉流西と昌東の二人は、この冒険を通じていい雰囲気になっていました。

そこで葉流西は直球勝負に出ます。

 

昌東に何時になったら好きだと言うのか、あんたの性格から考えてどれだけ待てばいいの?

孔央のことは終わったばかりだから時期が悪い?


だけど私は話が有るなら直に言うのが好き、私はあんたが好きだよ、言い出せなかったら自在になれない。片思いは私のやり方じゃない。


半年遅らせるなら、わたしは半年を我慢できない。だから、二人とも譲歩し、お互いを尊重し、私は貴方に合わせるし、貴方は私の心を落ち着かせて。
 

好きなのを認めなさい。そんなに難しいことか?

 

凄い直球勝負に出ます。

 

 

昌東は答えます。

言えば前に行かなければならないが、言わなければまだ後戻りできる。
お前はやりたいことをやっているが、考えが足りない。俺がお前を好きに成れるか?
 

まずは、他のことを置いておくとしても、お前の記憶は完全には戻っていない、もし本当に好きな人がいて、お前たちが結ばれたら俺は如何すればいい。

 

口には出さない、曖昧な状態で休戦

 

 

 

ついに黒石城へ

黒石城の入り口までやって来た彼ら。趙観寿(羽林衛のボス)が彼らを出迎えて、黒石城の博物館に案内する。
関内では、黒石城が一番大きな基幹都市、大きな二つの山その一つは黒石山、他の一つは黄金鉱山。
 

また、皮影人についての疑問にも答えます。

皮影人は、異獣で人と似ている、だけど材質は人よりも脆い雨風に打たれれば損失は免れない。時間が経過すれば彼らは、自動的に交換される。
彼らの労に報いるために棺桶に入れて異獣沙葬眼によって彼らの塚が築かれる。

 

葉流西についても語りますが、事実を交えながらも嘘の説明をするのです。

なぜなら、趙觀壽は病気を抱えており、薬は関外からしか手に入らない、今は関外との取引もなく龍家の在庫に頼っている。彼の命は、龍家に握られているのでした。

 

 

 

昌東がたどり着いた真実?

今から2年以上前、葉流西は博古妖架を開いた、関外では特大の砂嵐を引き起こした。
その時、まさに山茶隊の人達は巻き込まれて亡くなった。

しかし龍芝は葉流西を殺せる関外の人間を必要とした、昌東を利用できると思い3年の命を与えて、孔央の写真を撮った。

 

それから1年後の関内の胡楊城の戦いで葉流西達は失敗した。

龍芝は江斬に代睽術を用いて江斬の心の中では葉流西と龍芝の身分が入れ替わり、葉流西に呑睽術で関内の記憶を消して、孔央の写真を持たせて関外に吊るした。

それから1年後に葉流西はこの写真に関係した昌東を連れて関内に戻ってきた。

 

龍芝と羽林衛は、必ず葉流西を殺そうとする、これが彼らの最後の目的だ。

彼らには二つの制限がある、
1.流西は関内で死ななければならない、遠くても博古妖架、それより遠いと関内ではない。元の皮影人が戻らない。
2.関内人は葉流西を殺せない、関外人の手を借りるしかない、今関内で流西を殺せるのは昌東、高深、肥唐、丁柳の4人だけ。

だから龍芝は、山茶の生き残りので葉流西が仇かつ命を掌握している昌東に葉流西を殺せと言う。

 

?が付いているのは、難しい中国語で想像も入っているからです。

 

 

 

昌東を関外へ連れ出す葉流西

昌東は、策を立てて彼以外を逃がそうとしますが、龍芝に先を読まれていて失敗します。

龍芝は葉流西に自殺しないかと言う、車を一台貸してあげるから昌東、肥唐、丁柳を連れて関外に出て、あなた一人で戻ってきて私の前で命を絶てと。

 

葉流西は、昌東、肥唐、丁柳を連れて車で出て行く。

途中で博古妖架内で獣首黄羊を拾い関外の海龍堆に戻ってきた。
葉流西は、車の中で眠ったままの昌東に別れの挨拶をする。
 

もし貴方が来年5月25日に生きていなければ、私は失敗した。その時は黄泉の国で貸し借りをきれいにしましょう。(来年5月25日は、山茶事件から3年目の日、昌東の命の期限の日)
もしその日に生きていれば、もっと生きてください、それで私がもっと頑張れる。しっかり自分で面倒を見ろ、明るく生きて、気持ちよく過ごして。
もしその日に私が戻ってきて私が貴方を見つけたら、死ぬより生きるのが辛いと思わせるほど貴方を容赦しない。

葉流西は、動き回る龍の入れ墨を腕ごと切り落とすと、全ての記憶がよみがえる。

それで、また関内へと帰っていく。
 

この別れのシーンは良いですね。聞こえていない昌東に、覇道葉流西の本音で語るシーンにジーンと来ます。

 

死ぬより生きるのが辛いと思わせるほど貴方を容赦しない。一体どんな辛い目に合わせてくれるのでしょうか。。。

 

 

 

さて腕を切り落とし、龍家の術から解放された葉流西は、どんな戦いを展開するのでしょうか。

 

えー左手首無しで何でもできるのか。。。的な戦い。さらに銀河鉄道999の世界ですか的な。。。​​​​

 

 

そして結末はどうなるのでしょうか。

 

 

覇道葉流西は最高だ!

 

主役二人ともカッコいいのにもっとアクションを見せてほしかった。

 

この物語の中国語も難解です、ついて行けません。。。

 

 

”花琉璃軼聞”の軽いノリの時は良かったけど、今回のような役柄で台詞が一本調子になりがちに聞こえるのは、声質が高いからかな。

もっと頑張って、応援しているよ、今のところはね。