大変美しいtragedyでした。
Operaにしては珍しい無音の冒頭、日の丸を意識したのか、
赤と白だけのcostumeで、抜群の照明効果による光と陰の演出は秀逸です。
今まで、どうしても桃屋の烏賊の塩辛のCMが頭に浮かび足を運べませんでしたが、
見なかったことを後悔しています。
プッチーニは中国も日本も訪れたはずはないのですが、トゥランドットや、
この蝶々夫人といった傑作を書いていますね。
ただ、このMadam Butterfly、プッチーニはイタリア人だったと思うのですが、
アメリカ人嫌いだったんでしょうかね。
このOperaは、アメリカ合衆国海軍士官が当初から騙すつもりで日本の15歳の女の子、芸者を虚偽の結婚式まであげて、日本在住期間の性欲処理していた、というお話ですからね。
トゥランドットの後に書いたと思われるのは、同じmelodyのモチーフが使われていて、
日本と言うより中国風の空気も感じられました。
舞は日本舞踊と言えるようなものではないし、何より子役に使った3人がかりで操った
人形が、文楽とは到底比べられるような代物ではなかったですね。
普通に3歳の男の子を使えば良かったのではと疑問に感じました。
ともあれ、名作。