大天井への厳しい登りを前に、相方に問うと、いけるよ。とのこと。


うーんと悩みながら、直登ルートに取り付いた。1240


しかし、急斜面を3点ホールドで登ってくる相方を見て、
撤退して巻き道ルートに変更することにした。1300

古道を降り、巻き道を進む。

巻き道とは言え、アップダウンは多い。
吉野古道のように手入れされていないし、
人も入っていないので、テープもなく
しっかりルートファインディングしないとやばい。

こんな歩きやすい道は続かない。

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右下から右上を経て左上に向かう、分かるだろうかこんな道や、

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こんなのが続く。
実はこの巻き道も奥駆道のようだ。

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そして、巻き道を選ぶと、沢を越える時、どうしてもこういうことになる。

こういうのは序の口で(^^)

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朽ちて穴の開いた橋とか。

僕が通れたから大丈夫、下見やんとすたすたおいでと言っても。(笑)
結局迎えに行った。


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さらには、
こういうことも、時にはしていただくことになる。(^^)

こういうガレ場では下はどんなに深くても問題はない。
落ちる奴などいない。キックステップで斜面を削りながら歩くのだ。
そのための重登山靴である。岩角を蹴り上げてもびくともしない。
斜面の表面に立つから足が滑り落ちるのだ。
それよりも何よりも怖いのは上からの落石だ。

僕は上だけを気にしながら、
足場が崩れる恐怖のため凍り付いている相方の救出に行った。

何してますのや?と
僕が笑ったので相方は怒ったが、僕がびびっていたら足が動かなかったろう。(笑)

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とにかく、間違っても沢を降りて行ってはいけない。
確実に遭難する。

巻き道ではルートマップは役に立たない。
2万5千の地形図から現在位置を推定しながら進むが、恐らく正しいと思いつつ、
もし万一ミスルートならどこで撤退するか、何せ道らしい道ではないので
若干不安と焦りを覚えながら進み、
案内板を見つけた時はほっとした。1404

かくしてメリハリある楽しい奥駆道を僕は楽しみ、
相方は、えらい難儀な花見に連れて来られたわと
ぶつぶつ言いながら、最終ポイントの五番関に到着。1450

写真からは伺いしれないが、林間は既に暗さを感じさせる雰囲気だった。
暮れ始めた山の夜の足は早い。
ぎりぎりとまでは言わないが、間に合った。
大天井での判断は100%正しかったと思う。

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女人結界。色々議論はあるだろうが、守るべき風習と考えても良いと
僕は思う。何と行っても密教という宗教なのだ。

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僕は錫杖とともに。(笑)

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そうして、甘露の水を飲み、

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降りてからの長い長い大嫌いな林道を経て
目標地点、洞川に。

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ところがだ、、、、。世界遺産になったというのに、洞川には日に3本しか
バスが来ないのである。日に3本!
事前に調べたバスの時間は、5月からで4月末までは冬季ダイヤ。。。
タクシーで下市まで。
下市からの特急は桜見物で満席。無理やり乗って、連結器のところで
立ったままビールのみましたとさ。(笑)

まぁ、良い山行でした。
もう桜の季節に吉野に行くことはないでしょう。