表題は三番叟での一文句。

今日は、色々重なった面白い記念日だった。

国立文楽劇場の25周年。
それを記念し、設立開場時と同じ演目
「寿 式三番叟」
「通し狂言 義経千本桜」

三番叟は、お能「翁」と共に演じられることも多い
縁起の良いお祝いの狂言で馴染みも人気も高い演目である。

僕も、とても好きで、色々な三番叟を楽しんでいる。
もちろん、まずは文楽の三番叟、これは二人三番叟が多い。

和泉流狂言では、萬斎さんが演じるのが目立つが、もちろん野村家の
他の方も同じ流儀で演じる。

歌舞伎でも、市川染五郎さんのそれは、柔らかく色のあるもので
魅了された。確か、萬斎さんと競演された時だったか。
西川さんのも実に実に見応えあった。

しかし、しかし、
僕にとっての、寿 式三番叟は、何と言っても誰が言っても
大蔵流狂言、大蔵弥太郎さんの、それも茂山正邦さんとの
競演の三番叟をしのぐものはない。

弥太郎さん演じる老練な黒い尉(僕の記憶では黒の尉だが)
と正邦さん演じる若さほとばしる千歳。   素晴らしい!

今日の三番叟も、僕のひいきの勘十郎さんと玉女さんの競演。
贅沢だ!
玉女さんのスケールの大きい、ダイナミックな遣い!
勘十郎さんの、所作の端々にでる細かな気遣い!
たっぷり味わいました。

ちょっと思ったのは、左遣いも大変やろうなぁと。(笑)


千本桜は、有名3大作。
通しで見るのは体力がいるので、本日は1部のみ。
玉女さんの、知盛!
やっぱり侍役をさせたらツボにはまります。
さすがさすがの玉女さん、見栄を切って、碇と共に入水です。
堪能!

この定色幕、欲しいなぁ
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床です。

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かえるさんのカエル岩そっくり。

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舞台がはねて、法善寺を散歩

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25周年というのは僕の卒後と重なるのだ。
まぁ、それはどうでも良いこと。

相方とも25年になるのだ。
福臨門でと考えていたのに、魚をだと。
やれやれ。

良き一日だった。
相方には赤いバラを(笑)