鴨は好み。貧乏だった学生時代にも、オレンジソースの甘さに辟易しながらも、鴨肉の旨味に虜にされていたような。金が無かったので、実に見事に滅多に食べられなかったが。
まぁ、オレンジソースってのは別扱いにして(笑)。
いつだったか、上六の割烹やまで、入ったばかりですと生で食べさせてもらった鴨は素晴らしく美味かった。その後は、鍋にして蕎麦を入れて食べたと思う。
まぁ、旨さで言えば、長浜まで出かけて食べた千茂登 の鴨が一番で、次が魚三の冷蔵のお取り寄せ真鴨、谷六のカネトンでグリルした鴨、これは合鴨であるが、火の通し方が抜群。少々お高いし予約取りにくいがその価値はある。
で、その合鴨、仕入れは絶対ここだろうと昔から目星は付けてはいたのだが、面倒くさいし他の雑事も多いし行けていなかった。怪我でどうにもやることがないので、相方の運転で罷りこすことにした。ツムラ本店。
スライスではなく、刺身でも食べたかったので、電話でブロックでと予約しておいた。
で、初見の当日、ドァをくぐって驚いた。我が目を疑うとはこの事か。
凄い!の一言。
で、初見の客にはレバーをプレゼントしてくれるらしく、その旨言われ、食べる?と聞かれたから「食べる食べる!大好物!」と答えるも、奥からレバー品切れ!と言われ、ではとズリを有難く頂いた。
スライスでは皮は処理されているが、ブロックの半身だと皮もすのまま付いている。
で、朝引きというか今引きの鴨を早速刺身で頂こうと、皮を剥ぐ。この皮はもちろん後に食べる。
臭みなぞ、一切ない。しかし、正直言うと、捌きたて過ぎて旨味が乗っていなかったのはちと残念。
次は鍋に。皮目を炙って、そぎ切りに。この皮目を炙る時の脂の多いことよ。
引火して燃え上がるかと心配したぐらいだわ。
いやぁ、鴨鍋、皮目を炙っておいたのは大正解で、美味しい!皮目の脂が得も言えず味が濃い。脂吸ったねぎも旨い。ゴボウも旨い。惜しむらくは、十割蕎麦がなく、投入したスーパーで買って来た八割蕎麦が今一だったこと。
でだ、次はカネトンのグリルを目指して冷たいpanからゆっくりと加温する。
オレンジソースなぞ、間違っても作らない(笑)。
出てきた脂は、最初は丁寧に拭きとって、最後の方ににじみ出てきた脂にお醤油とgarlic入れてソースに。って殆ど要らないが。
美味いわ! うまみたっぷり。
いやぁ、ほんま旨い。また是非買いに行かねば。(^^)