被害にあわれた方々に心からご冥福をお祈りします。
私は大阪市内に住んでいますので、あの地震の揺れは、
一生忘れないですね。
今は引っ越してマンションに居住していますが、
あの時はまだ、築40年以上の木造の2階建ての家に
住んでいましたので、揺れがハンパじゃなかったです。
朝5時過ぎというと、ふだんならまだ寝ている時間帯なのですが、
その日は、ベッドで横にはなっているけれど、目が覚めた状態で。
寒かったので、布団の中に潜り込んでいたわけです。
そうしたら、いきなり大きな揺れが何回も・・・、とても長かったです。
本棚や天井近くまで積み上げてあった色々な物がバサッバサッと
落ちる音がするのですが、部屋の中が暗くて状況がよくわからない。
ともかく、ベッドから起き上がろうとするのだけれども、体が動かない。
なぜ動けないのかと考えると、足が動かない。
そういえば、両足の上が重い・・・。
掛け布団の足元の方の上に何か重い物があって、
それに抑えつけられている。
なんとか上体を起こして、足元を見ると、大きな物が乗っているような。
手を伸ばして、それを動かそうとするのだけれど、重くて動かない・・・。
掛け布団の上に乗っている物は、いったい何なのだ?
オープンリールのデッキ、TEACのX-10Rだったのです。
重さ20キロもある代物です。
これが倒れて覆い被さっていたのです。
修理に出して戻ってきたX-10Rでしたが、置き場所が見当たらず、
とりあえず、ベッド脇の台の上が空いていたので、
そこに置いたわけです。
冬なので、厚手の掛け布団をかけていたのが幸いして、
ほとんど怪我はなかったのですが、
あれが頭の上に落ちていたら・・・と考えると、今でもゾッとします。
この震災で、私が働いていた六甲アイランドにあった施設が
大きな被害を受け、営業再開の目処が立たない状況になりました・・・。
けれども、親会社は全国展開していましたので、
あえて会社を辞めることも無かったのですが、
その時期、希望退職を募っていたこともあって退職を決心。
現在の職場に就くことになったのは、この震災がキッカケでした。
もし、震災が無かったら、ヴォーカルクィーンコンテストも歌姫ライヴも
誕生してなかったかもしれません。
