参拝日 2024年4月23日(火)
半田市亀崎方面の参拝の最後は、浄顕寺です。
このお寺は、知多四国札所ではありませんが、真宗大谷派のお寺で興味があったので立ち寄りました。
ちなみにHPも公開されています。
宝物として、蓮如上人作の木像と血判弥陀画像があると書かれています。
蓮如上人とは、本願寺八世で、浄土真宗中興の祖とされています。このお寺が本山の本願寺と近い関係にあったことを示しています。
血判弥陀画像
真宗門徒が信長と戦った石山戦争の中で長島一向一揆があります。
その際に結集した門徒が血判したものと伝えられています。このお寺の門徒の血判ではありません。
上記写真に書かれているように浄顕寺が本願寺に尽くした結果、教如聖人より授けられたということです。
教如は本願寺が東西に分裂した際の最初の東本願寺の門主です。
なお、この絵像は公開されていませんが、半田市文化財ガイドマップに掲載されています
(「市指定文化財」②になります。小さい写真ですが・・)
伊能忠敬
このお寺の歴史で有名なのは、伊能忠敬が1803年に地図を作る測量のため亀崎を訪れ、このお寺に泊まったそうです。
伊能忠敬の第四次測量日記にこの年の4月20日(新暦6月9日)に浄顕寺に宿泊したことが記されています。
(リンクの表の一番左のNo.55を参照下さい)
この日記には見舞い・見送りの人なども書かれています。
測量した地図(リンクの表の「宿泊日」の「20日」をクリック)には、亀崎村やその周辺の有脇村・乙川村がかかれています(一番下の左の方)。
境内
さて境内の中に入ります。
正面に本堂。残念ながらカギがかかっていて開けることができません。
外からお詣りさせていただきます。🙏
境内中央には大きなイチョウの木。
枝が広がらないように手入れされています。上に上にと伸びていくようです。
他に花がいろいろ咲いていて美しい境内です。
ネコがいると写真を撮りたくなりますね😄
知多四国巡礼の途中で寄らせていただきました。
知多四国の中に私の宗派の浄土真宗のお寺はないので、こういうお寺に来ると落ち着きます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【参考文献】
「半田のお寺」(半田市仏教会 1982年)
「広報誌 ぶらっと半田第8号」(半田市観光ガイド協会 2008年)