今回取り上げる本は、旧約聖書の中の創世記です。
関根正雄訳
岩波書店
274ページ
初版 1956年 改版 1967年
840円(税別・購入時の価格)
岩波文庫です。アカデミックな感じがしますなあ。😊
読もうと思ったきっかけ
数か月前に池上彰氏の下記の本を読みました。
この本が出版されたのは、2017年なので昨今のイスラエルの戦闘については、書かれていませんが、イスラエルの歴史についても触れられています。
池上氏の本は、単にわかりやすいだけでなく、知りたいことが押さえてあるし、多少の脱線がありますがその中にも、ああそういうことだったのか!という気づきがあります。
この本ではイスラム教の説明をする中で、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教は、別々の神がいると思っていましたが、実は同じ神を信仰している、という事実を知りました。
旧約聖書とは
世界三大宗教といえば、イスラム教、キリスト教、仏教になり、ユダヤ教は我々にはなじみが薄いです。
池上氏のこの本によると、イエス・キリストはユダヤ教徒であったそうです。
(法然も初めから浄土宗であったわけではなく、比叡山で修業していたころは天台宗の僧侶でした)
イエス・キリストは、ユダヤ教を改革しようとして、幹部たちにとらえられ、処罰されたそうです。
新約聖書は、イエス・キリストの教えをまとめています。
ただし、もともとキリスト教はユダヤ教から出発しているので、ユダヤ教の経典を旧約聖書と言っています。
つまり、新約聖書と旧約聖書とは、キリスト教の立場での呼び名になります。
ユダヤ教では、(キリスト教で言う)旧約聖書が経典となりますが、「旧約聖書」とは呼ばずに「聖書」になります。
イスラエル(ユダヤ人)の歴史を知るうえで、ユダヤ教、つまり旧約聖書を読んでおく必要があると思いました。
どの本を読む(買う)か?
大きな本屋さんに行くと、聖書の本はたくさん並んでいますが、下記のように分類されます。
1)聖書全部(新約のみ、旧約のみ、または新約+旧約)が書かれている本
2)子供向けの本
3)聖書の一部を解説付きで書かれている本
まず消去法で、1)は消します。
私は旧約聖書(の一部)を読むことを目的としています。聖書についてすべてを知ろうとは考えていません。
また聖書の全部読むと読解力ない私では膨大な時間を要し、他の本が読めなくなってしまいます。
次に1)については迷いました。
絵や図が入っていて、非常にわかりやすいです。
しかし、絵本みたいでいかにも子供が読む本、という感じなので避けました。
聖書全体を知るにはよいかと思います。
そして、有名な創世記だけ読もうと決心し、上記岩波文庫を購入しました。
岩波文庫には、創世記のほかに、出エジプト記、ヨブ記、詩編が独立した本として同じ訳者で出版されています。
文語訳も岩波文庫から出版されていますが、私には文語は手に負えないのでやめました。😣
旧約聖書の構成
本屋さんで本を探す中で、旧約聖書は非常に長いお話であることを知りました。
内容は下記のとおりです。教派によって、分類は異なるそうです。
モーセ五書(創世記など) 5巻
歴史書(ヨシュア記など)12巻
詩歌書(ヨブ記など) 6巻
預言書(イザヤ書など) 16巻
全39巻になります。
創世記は旧約聖書の冒頭のほんの一部にすぎません。
長くなったので、一旦切ります。
続きに内容を書こうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。