こんにちは、
よしおです。
ヨーゼフ・クリップス(1902-1974)は、僕の好きな指揮者です。
小太りの禿げ頭で、メガネという外見的には、あまりイケていません。
でも第二次世界大戦後の混乱したウィーンの音楽界を支え、次第に巨匠たちが戻ってくると、さっとアメリカに渡って活躍する、その男気と気風の良さに惚れてしまいます。
クリップスは、1902年ウィーン生まれ。
はじめは歌手を志すが指揮者に転向しました。
ワインガルトナーに才能を認められ、ドルトムント、カールスルーエで経歴を積みました。
1933年ウィーン国立歌劇場指揮者としてデビューしました。
しかし、38年にはナチスに活動を禁じられましたが、密かに練習教師としてウィーン国立歌劇場のメンバーとともに活動した硬骨漢です。
第二次大戦直後の巨匠不在時には、ウィーン音楽界の復興に尽力しました。
晩年はアメリカやイギリスでも活躍し、74年にジュネーブで72才で他界しました。
その経歴を見るとさっぱりとした好漢というイメージで、僕の大好きな指揮者です。