ターミナル キャンサーの方のブログ。 | 海外で患う

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オーストラリア在住32年目。乳がんサバイバー7年目です。更年期障害、老化現象、ごっちゃごっちゃの悩み多き50代シングルマザー。生き生きと美しく生きたい。

Luluです。

私の拙いブログを読んで下さりありがとうございます。いいねして下さる方もあってとても嬉しいです。ありがとう音譜

 

以前、乳がんとまわりのリアクション。と言うのを書きました。これは私の経験でしたが、最近、私が大変に尊敬するとあるブロガーさんのブログで、大変な状態であるのに人に「思ったより元気そうでよかった」と言われる、という記事がありまして、そのことについて考えてみたわけです。

 

私が乳がんをcoming outした時にも感じたことですが、人は誰も自分のこと以外に興味がないのです。ガンは私にとっては天と地がひっくり返ってしまったかのような大事件であったのですが、他人の天と地はひっくり返っていないのです。私のガンより子供がおなか壊したということが、大問題だったりする。ふっともし自分がガンだったら…と考えて怖くなったり、大変だと思ったりするかもしれないけど、次の瞬間には、乳がんからの連想で、今日はチキンの胸肉にしようと思ったりしている。人の痛みは分からないし、取り立てて分かろうとしない。だって人の痛みまで分かち合いたくないよ~。みんなそれぞれの問題ごとや不幸ごとがあって、いっぱいいっぱいでしょ。人の問題の時には、取るに足らない問題でも、自分の問題になると大問題ですしね。「思ったより元気そうでよかった」と言った人は、その人が「よかった」と思っただけです。

 

みなさん情報が豊富でいろいろ知っている(ような)ので、アドバイスをしてくれます。ヘッドラインでタイトル呼んだだけみたいな情報でも、専門家のように知っている(ような)。あれ食べろ、あれ食べるな、そんなのとっくの昔、ガンって分かった時に必死こいてググってますよ~、ということを場所を変え、人を変え言われます。なんやらやってがんが消えた人がいるとかね。そりゃいるかもしれないけど、それぞれ違うがん、違う体質なんだから、そのなんやらが私に効くかどうかは分からんでしょう。そしてそういうなんやらは物凄く高額だったりします。抗がん剤がどうとかね、代替治療がどうとかね、私は十分ですから、ご自分の時にやったらどうですか?と言いたくなる。

 

私、このブロガーさんを大変尊敬していまして、応援しております。人の10倍くらいの人生を送ってると思う。心の底から良くなってほしいと思っています。それが望みすぎだと言うなら、現状維持をずっとずっと続けてほしい。

 

タイトルのターミナル キャンサーは末期がんというより優しく聞こえるような気がして、使いました。