アメブロと私の思い出は...
3年半前の3月
何故か吸い寄せられるように
アメブロを始めた
何がしたかったのか・・・
何かを残したかったのかは
はっきり憶えていないのだけど・・・
きっと新しいワクワクや
たくさんの出会いが
待っているような気がして
始めたら何かが変わる気がして・・・
そしてアメブロを始めた事と
愛犬に起きた悲劇は
ほぼ同時のスタートとなってしまいました
はじめまして・・・
そうタイトルを付けて投稿した3月7日
毎日の投稿も覚束ない中
愛犬に異変が起きた
異変はいつも大好きで
食べているガムが上手く噛めない
歯茎の炎症だろうか?
ガムが噛めない方の目が
充血しているように見えた
何となく元気もないように見えた
何かを感じた小さな違和感
翌日念の為に病院へ向かった
症状を一通り話すと
「歯はさほど汚れていないし、このまま様子を見て
いずれは抜くことも考えましょう
それより、この子眼圧が高くないですか?
きちんと見えていますか?
何かにぶつかると言った事はなですか?」
と聞かれました
「いえ、きちんと見えてます
何かにぶつかることもないですけど」
そう説明しましたが
「取りあえず眼圧の検査をします」と
愛犬(ココ)を診察室へ残し
私は待合室で待つように言われ診察室を出されました
診察室で座っていると
処置室から悲痛な声が聞こえてくる
誰か手術でも受けているのだろうか・・・
意思がないままうなされているような
誰かに助けを求めているような
なんとも形容しがたい悲しげな声が
ずっと聞こえて来ていたたまれなかった
暫くして呼ばれて診察室(処置室)に入ると
手術台の上にココが横たわっていた
そして診察室には
ココの他に誰もいなかった
さっき聞こえてきた声は
ココの声だったんだと分かった瞬間
血の気が引くような感覚に襲われました
獣医師が小さな袋に入った何かを差し出して
「これ、歯を抜きましたから・・・」
見ると抜かれた臼歯が入っていた
あまりの事に呆然となっていて
ただ「はい」と返事をしたように思う
「診たら結構汚れていたので・・・」
「あの・・・先生?眼圧は?」
「眼圧は何でもなかったです
正常範囲でした」
手術台の上でうなされているような声を
出しているココを見て
急に体が震えるのが分かった
獣医師は
「もう麻酔から覚めるから、立たせて歩かせてみて」
言われるままに床にココを置くと
ココはふらふらと
自分がどこを歩いているのか
周りが見えているのかも分からない様子で
私を見つけることも出来ず
ただふらふらと
やっと立っている状態でした
「ココ」と声を掛けると
振り向いて腕の中に
やっと、やっとの足取りで飛び込んで来ました
そんなココを抱きしめ
事前に言われず勝手に抜かれた歯を持って
処方された化膿止めの抗生剤1週間分と
会計を待っていた時
ココが突然
大きな声で泣き出した
まるで
人間の子どもが泣くように
何かを訴えるように
オイオイと・・・
ずっとずっと泣き続けた
ココ、もう大丈夫よ・・・
そう声を掛け身体を撫でるのが精一杯
待合室にいた女性が話しかけて来た
「なにか言いたいことがあるように訴えるように泣いているわね」
今まで一度も
あんな風に
泣いたことが無かった
どれだけ痛くて
どんなに怖かったか
今思い出しても心が壊れそうです
その声は今でも耳に残って
1日も忘れたことがありません
そして、抜歯をして良くなることしか考えていなかったココの奥歯に
勝手に抜かれた歯の奥に
悪性度の高い癌が潜んでいたのを
すぐに知る事になります
素人の私が見ても分かる目の異常
それは獣医師ならなお分かること・・・
眼圧なんかじゃない
違和感
歯茎の炎症や歯根膿瘍なら
目に異常が出ることはない
口腔内に出来る癌は悪性度が高く
歯を抜いたことで爆発的に大きくなり
一気に炎症が進んだと思われます
その判断をしっかりすれば
決して歯は抜かない
これは抜歯後2日目に診ていただいた
別の病院の先生に言われました
抗生剤が効いてすぐに痛みも腫れも引くと言われた口元は
どんどん歪んで腫れが増し
これはただ事ではないと感じる変化でした
何かとんでもなく恐ろしい事が起る・・・
そんな恐怖に襲われました
ブログは抜歯した15日
次の日のココの様子を投稿した16日で途切れます
ブログを書くことが出来なかった
2軒目の病院
そして大学病院へ
何も出来ず時間ばかりが過ぎて
ココの状態は朝が来る度に酷くなった
ココを抱いて必死で逃げても
真っ暗な闇がすぐに追いついて来て
どうあがいてもすぐに飲みこまれてしまう
そんな感覚でした
変えることが出来ない事実だけが目の前にあった
受け入れがたい現実だけ
4月20日
私の大事なだいじなココは
お空に上っていきました
ブログを始める数年前に
私は大きな病気に襲われました
突然全身に痛みが走って
歩くことも横になる事も出来ない
自分の髪の毛が肌に触れるだけで
激痛が走る
心臓や身体のありとあらゆる関節が痛い
口内炎が酷く
舌に3つも穴が空いた
病院へ行ってレントゲンを撮っても
血液検査をしても
尿検査にも何も出ない
そしてくだされた診断は
「線維筋痛症」
その病気の事を
ネットに釘付けになって調べると
悪化すると歩けなくなる・・・
つまり車椅子も
考えなければならなくなると
書かれていた
あまりの痛みで生きる希望すら持てない・・・
自分が・・・
そんな聞いたこともない病気になるなんて
この先どうやって生きて行けばいいの?
家族に支えられ
とにかくストレスを溜めてはいけないと
家事を止め
ありとあらゆることを
頭の中から追い出して
数か月間
とにかく気ままに過ごしました
そして
それは奇跡としか言いようがなかったのですが
ほとんど普通の生活が送れるまでに
回復しました
体が元に戻った・・・
その嬉しさから
たくさんの楽しみを持たなければと
友人と旅行に出掛けたり
飲みに出掛けたり
普通に生活出来ることが嬉しくて
いつの間にか出歩くことが多くなった
それはココを
一人ぼっちにしてしまう時間が
増えた事でもありました
私にしか慣れていなかったココは
私が戻るまでずっと廊下で待っていて
家族が呼んでも決してリビングに戻らず
ただひたすらに廊下で帰りを待っていたと
後で息子から聞かされました
私の体の事を一番心配していたのは
ココだったのにね・・・
ごめんね・・・
これからはココとゆっくり過ごそう
ブログにココの事をたくさん書こう
もうすぐ9歳になるココと
一緒におばさんになろうね~
そう話しながら始めたアメブロ
でもね・・・
そう決めた途端に
ココは逝ってしまいました
こんな身勝手な私を置いて
どう頑張っても
どんな風に考えてみても
自分を許せるはずはなかった
あの時は・・・
きっとすぐに立ち直れる
そう・・・
きっと私ならすぐに立ち直れる
自分に暗示を掛けて
まるで何事の無かったかのように
ブログを再開しました
でも・・・
大丈夫なはずはないんだよ
何でもないわけがない・・・
自分の心に正直になって
少しずつ溜まった膿を出すように
重たい心を言葉に変える作業を始めた時
私を知らない
ココを知らない
そんな方たちから
たくさんのコメントをいただきました
ブログを書いて
コメントを見る度に涙が溢れた
毎日がその繰り返し・・・
たくさんの方が
優しい言葉を
運んでくれました
そんな言葉に助けられながら
今は
犬の健康を考えた手作りごはんを
作るお仕事をしています
病院に行かなくても良いくらい丈夫な体を作ること
食べることは生きること
体は食べた物で出来るのだから・・・
これは紛れもなくココから届いたメッセージ
そして背中を押して下さったのは
ブログを読んで下さった同じ思いのたくさんの方たち
自分勝手な生き方で
もっともっとココと一緒に過ごせたはずの時間を
もっともっと抱きしめて大好きと
伝えられたはずの言葉を
抱き締めて愛してると温もりを感じることを
しなかった自分に下された罰
だから
ココは一緒に歳を取ることを許してくれなかった
そう思っていたから
ブログも始めなければ良かったと
随分後悔したのに・・・
いつの間にかブログを通じて
たくさんの方に助けられ
いつの間にか自分の毎日に
無くてはならない
ものとなった
不思議だな・・・
ココから受け取ったメッセージは
ブログを通じて
たくさんの情報として
これからも発信して行きたい
3年半前に起った
獣医師の過信による誤診も誤術
ココの死も
アメブロをやっていて
知ってもらうことが出来たし
ありのままに伝えることが出た
自分に起きた別れと
悲しみや絶望も
きっと誰かの役に立つと信じて
これからもずっと発信していきたい
犬は親友であり
兄弟であり
時に母や父でもある
あっという間に過ぎてしまう
大切な時間
出会いと別れ
その子から受け取る全てが
最高のギフトです
信じること
赦すこと
愛しむこと・・・
自分とは比べられない程
たくさんの愛で包んでくれます
そんな愛しい存在に
健康と
食べる楽しみを与えたい
1日でも長く
一緒にいられるように・・・
これからもアメブロを通して
たくさんの情報をお届け出来るように
頑張ります
最後まで読んで頂き
ありがとうございました