先週、友人と話していた時のことです。
NLPについて教えてほしいと言われ、品川のルノアールで会いました。
その友人はホスピタリティの専門家で、全国を飛び回って、大企業も含めた多数の企業に、コンサルティングを行なっています。
コンサルタントは売上の向上を期待される存在ですが、その彼が言うのです。
「売るなんてあり得ない」と。
「売る事なんか考えるからおかしくなるんだ」という私の持論に、彼も大賛成。
昼時だったのに、コーヒーを飲みながら盛り上がってしまいました。
静かなティーラウンジですから、大きな声こそ出しませんでしたが、信念のこもった力強い声は、隣の席の人にも響いていたんじゃないかな。
ホスピタリティについては「おもてなしの心」と解釈しています。
普段だったら「おもてなしの心のことです。」と言い切ってしまう所なんだけど。
その友人が相当勉強している人なので、ちょっと遠慮して、”私の解釈”としておきます。
おもてなし。
オリンピック誘致の、滝沢クリステルさんの最終スピーチで、新鮮に思い出された言葉ですね。
古くからある、日本的な在り方。
相手を思う、細やかな心使い。
本当の集客は、おもてなしなのだと思います。
確かに、方法やテクニックは色々あります。
そういうハウツーとして、集客が語られるのも、必要な事だと思います。
でも、ハウツーの積み重ねよりも、意図の方が大事なんじゃないか。
結局最後に伝わるのは、相手の明日を願う気持なんじゃないか。
そう思えて仕方がないのです。
自分が得をするために人から奪う事。
相手の幸せを願って与える事。
商品を渡してお金をもらうことは、どちらも同じだけど。
そこで生まれる何かは、絶対に違う。
私たちは、経済社会に生まれています。
売るなんてあり得ないと言っても、売る買うという行為は、現実には存在します。
だからこそ、私たちは売って買う日々の中で、何を大切にしてそれを行なうのかを、見失ってはいけないのだと思います。
日々の事だから。
一日の多くを過ごす仕事の場面だから。
どういう意図で過ごすかが、人生の質になるのではないでしょうか。