日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか 著:矢部 宏治 | my life without me

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デブでボッチなjedによる独り言。

 現在の沖縄基地問題から70年前の戦後史まで一気に遡る凄い著作だった。結局、日本は憲法の上に日米合同委員会があって憲法違反も受け入れる形で米兵を養ってる。それは戦前、天皇の下に大日本帝国憲法があったのが戦後、昭和天皇の導きで天皇+米軍の下に国連憲章に則った日本国憲法ができて、思いの外良かったから70年も続いちゃったってわけなのだ。

 

 しかし、昭和天皇は崩御され米軍つまり日本国憲法の上に日米合同委員会が鎮座し、アメリカ隷従の日本安保村の中で日本人は生きていると言うことだ。憲法に指一本触れない、憲法を改悪するなじゃなくて憲法を良く改憲すると言う当たり前の感覚が無いと矢部さんは指摘する。

 

 平和憲法の9条二項の軍事力の放棄だけをフィリピンやイタリア、ドイツに習って改憲し、アメリカ軍を撤退させないといけない。そうしなきゃ沖縄の基地問題は解決しないのだ。戦後、朝鮮戦争が勃発し、昭和天皇の意向で米軍を駐留させた。これは時限的措置だったはずが今も継続していると言うのだ。

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 かし、自民党の改憲草案は戦前回帰の路線を継承してる。国民主権を無くし、緊急事態条項で選挙も無くし、基本的人権を削除である。

 

 自民党に改憲は任せられない。山本太郎さんにもこの本を読んでもらいたいなと思った。政権交代後の政権もきっと日米合同委員会の存在で失脚させられる。その前にこの本は必読書になるだろう。

 

 戦後史を国連憲章と日本国憲法が成立した足跡を辿り、改憲派が居なくならない理由を知った。良く改憲すれば良いのだろうけど、今の政治家には任せられない大仕事になるだろうな。

 

 以上