自分と赤ちゃんが
相思相愛の
寛太さんとアケミさんを
別れさせてしまうのではないか?
と、ずっと悩んでいたサリーは
想像と全く違う事を口にした
寛太さんに、変に納得してしまった。
でも、心の中では
何をそんなに驚くの?
何で寛太さんがアケミさんと
別れると思ったの?
あの二人はもっと強い絆で結ばれてるのだから、サリーと赤ちゃんが天秤にかけられる事はない。
そうも思っていた。
寛太さんが言うように
サリーを妊娠させた責任だけで
アケミさんと別れ、結婚しようと
言われても、実際、複雑すぎて
とても幸せとは思えないだろう。
でも、油性ペンには驚いた!
油性ペンのように、アケミさんとの
思い出は消せないくらい愛し合ってるなら、何故? サリーに手を出したの?
私は、寛太さんの『何?』
寛太さんが寂しい時に
都合よく使われる
シークレットラバー?
そんな事を思っている時に
寛太さん
『悪いんだけど、お腹の子は
諦めてくれないかな?
俺にも決断する権利あるよね?
だから知らせたんでしょ?
だったら、悪いけど堕ろして欲しい』
『もし俺が、アケミさんじゃなくて
サリーちゃんを選ぶなら、妊娠してるサリーちゃんじゃなくて、❝サリーちゃん❞を選びたい。
でも、今の俺にとって。。。』
そこで電話が鳴った📞
『サリー、ママよ。寛太さんって人に話したの? え?今居るの?
じゃあママにかわりなさい。』
あのー
サリーのママから電話で
心配して電話くれたんだけど
寛太さんにかわってって。
寛太さん
『はい、寛太と申します。
はい、サリーちゃんとは一緒に働いてます。はい。
僕には長く交際してる彼女がいて
何ていうか、サリーちゃんは良い子だし好きだけど、妹の様な感じで
サリーちゃんと一緒になる事は
考えられません。
はい、すみません。僕が悪いのですが
適当な事は言いたくないので、正直に言ってます。
はい、赤ちゃんの事は責任持って
僕がお金も用意します。
はい、失礼します、
サリーちゃんに代わります。』
サリーに受話器を渡す寛太さん
ママ
『もしもし、聞いてた?
本当にひどい男ね。ママの今の気持ち分かる?腹ワタ煮えくり返ってるのよ。よくもまあ、ぬけぬけと。
人の娘を何だと思ってるの?』
サリー
『でも、調子の良いこと言わずに
正直に言ってたよね。ママの前で
ある意味、すごいと思う。』
ママ
『何言ってるの?聞いたでしょ?妹みたい? ふざけないで! 妹だったら何で手が出せるの?
冗談じゃないわ! 直ぐに出て行かせなさい! 追い出しなさい!
あんな人、サリーには幼稚過ぎる!』
受話器を置いた☎
寛太さん
『ごめんね、サリーちゃん。
でも俺、どうしても嘘はつきたくない。責任だけでサリーちゃんを選べない。選びたくない。その方がアケミさんにもサリーちゃんにもサリーちゃんの親にも失礼だと思うから』
『......俺はその子の親になる資格ないよ。本当にごめん。でもその子は諦めて欲しい。』
そう言って寛太さんは出ていった。
続く。