いつもお読み下さり、どうもありがとうございます。
湘南辻堂のアロマ&ハーブスクール
アヤアルケミックスタジオの瓜田綾子です。
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香りは視覚に影響を与える…
以前、クレオパトラはさほど美しくは無かったのに
香りで盛っていたとお伝えしましたが…
香りと歴史上の人物“クレオパトラ”~香りのチカラで究極のプレゼン~
かなり前になりますが(私がブログの中の下書きで放置していたので…)
実際にカネボウ化粧品さんと奈良教育大学の共同研究で明らかになりました。
平均顔(ここでは何を持って平均顔と定義しているのかはわかりません)の女性の場合、
一番効果があるのはシャンプーの香り。
そして、白バラ、ホワイト・ムスクの香りは、
バランスの整った顔の女性をより魅力的に見えるということが
実験によって明らかになったそうです。
白バラとホワイト・ムスクの香りは、
シャンプーの香りに用いられている素材で、
単独でも好きという方は多いです。
ちなみにここで使用された白バラは合成香料なのか
天然香料なのかはわかりませんが、白バラは天然精油が存在しています。
学名はRosa alba
ちなみにお値段は40,950円(10ml)
1滴=200円ほどですので
天然香料としてはそんなにお高い方では無いですね。
そしてホワイトムスク
実はこの“ホワイトムスク”とは、
香料の正式な成分名ではなく、合成ムスクの“通称名”です
またか…
“石けんのような香り”、“清潔感のある香り”という表現がありますが、
どうやらこの合成ムスクの香りのことなのだそうです。
石けんで手を洗った後に香りがかすかに残る“残り香”は
その人の肌の匂いと馴染み、清潔感と肌の温かさを感じさせます。
お風呂上がりの赤ちゃんような優しさや柔らかさを
感覚として感じる方もいるのかもしれません。
私も実際に天然精油で女性には言われたことはございませんが、
石けんの香りを表現してほしいと男性から言われることが多いです。
それだけ男性の好みの香りなんでしょうね
ちなみに魅力を低減させる香りは
タバコの匂いとのことです
喫煙している女性の方はくれぐれもご注意くださいね。
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実験の結果では、鎮静効果等の生理・心理効果が示されている香りであるため、個性的で特徴のある印象を被験者に与える香りです。したがって、バランスの整った顔の画像に対しては個性的な香りでも許容され、女性をより一層魅力的に見せる効果を有していることが考えられます。
福井 一先生 奈良教育大学教育学部
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とのことです。
私は香りの成分も関係はしていると思うのですが、
やはり嗅いだ方の記憶と感情が関係してくると思うんですけどね。
ところで、今現在出回っているモノで“ムスク”とあった場合、
ほぼ100%に近い確率で合成ムスクとのことです。
天然ムスクはヒマラヤなどに生息するジャコウジカの生殖器と
おへその間に麝香腺という器官があり、
そこからわずかなゼリー状の半液体が分泌されます。
これが麝香(ムスク)です。
大変高価なうえ、ワシントン条約、天然香料ゆえの品質上の問題、
そして何よりも香料のためだけにジャコウシカを殺さなければならないという
動物愛護上の問題もあるため入手は困難です。
もちろん香料メーカーさんや研究所にはある所にはあるということですが、
それを市販品に回せるとは思えません。
そんなわけで、イメージも良くできますし、
合成ムスクの開発がすすんだそうです。
合成ムスクは石鹸やシャンプー等の香粧品類の“残り香”として
清潔感があるため、洗いたての白いシャツをイメージさせるのです。
ですからそういうイメージを込めて“ホワイトムスク”とされたのでしょう。
実際にもある柔軟剤に“ホワイトジャスミンの香り”というものがありますが、
ジャスミン精油は一切入っていません…
そしてジャスミンは、白もしくはほとんど白に近い薄いピンク色です。
それに敢えてホワイトを付ける利点は
強く清潔感等のイメージを持たせるためだと推測しています。
例えば“ブルーローズアロマの香り”という柔軟剤が販売されています。
ブルーローズは当初は“不可能”“あり得ない”の代名詞で、
花言葉にもなっていま
サントリーが開発してから花言葉も“神の祝福”となりました。
このストーリーがとても好きですが
ブルーローズアロマの精油も存在しません
ブルーローズの“イメージ”のフレグランスは存在しますが、
イメージに騙されてはいけませんよ。
精油を採取するバラは、
自分の生命力を“香り”に特化させているので、
色や形にまで生命力を費やせないからです。
生きていくために色、形、香り全てを備えるのは、
バラにとっては困難ですし、自然界においては不利なのです。
ですから、本来無い、ブルーという色を出すとしたら
大変バラにとっては負担になっているので、
香りを良くすることまでできるとは思えません。
そして、もし採取できたとしても
このアプローズはサントリーによると1本2,000~3,000円
バラの花200~400個でやっと精油1滴採取できるのですから、
値段的にも無理ですよね。
ちなみに今はブルーローズの偽物もたくさんあります
白いバラに青い染料を吸わせて青くします。
自宅でも作れますよ
話は脱線してしまいましたが…元に戻しますと
ホワイトムスクという呼び名は、
合成ムスクというとイメージが良くないため、
そのようにつけたのだと推測されます。
名称で商品イメージが全く変わってしまいますから。
私はこの“香りが視覚に影響を与える”というのは、
あくまでも目からの情報はあくまでも光の情報。
それを脳が勝手に今までの環境による情報等から解釈をします。
例えばこちらの点々の集まり。
何か見えますか?
マリリンモンローをご存知の方はマリリンモンローが見えてきますが、
知らない方にはただの点々しか見えてきません。
色についても人が見える色は見える条件が整っていれば750万色、
通常の状態では187万5000色というのが有名です。
でも、これもあくまでも感じることはできても、
脳の中で経験等からこの色は〇〇色と分類されるため、
人によって認識が違ってきます。
そしてこの最後に解釈する脳にダイレクトに影響を与える感覚が、
嗅覚なのですから、当然と言ったら当然なんですけどね。
ただ今、天然精油によるフレグランス講座をしております。
ご興味のある方はぜひ~
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最後までお読み下さり、どうもありがとうございました。
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