一人だけ出雲坂根駅に下車して、宍道行きの発車を見送ります。
後方、右上におろちループが見えています。
構内踏切を通過して
ポイントからスイッチバック一段目へ
右の線路が三井野原・備後落合方面の二段目です。
ぜひ撮ってくださいといわんばかりに、列車はゆっくりと去っていきます。
出雲神話にちなんだ駅愛称は天真名井(あめのまない)。
駅構内に湧き出る延命水を高天原の井戸に例えています。
古事記には、天照大御神と須佐之男命(スサノオノミコト)が劔や珠を天真名井で洗い清めて誓約したとあります。
出雲坂根の標高564m、隣の三井野原726m、標高差162mをスイッチバックで登ります。
駅舎は2010年の竣工で、男女別の水洗トイレが完備しています。
駅前には、横断歩道と自動販売機とポストがあって、これだけ見ると普通の駅に見えます。
駅が通勤通学に使われず、人家まで少々距離があるので、ポストの使い勝手が少々心配です。
駅前の道路はおろちループに続いています。
出雲坂根駅の案内板もあって、クルマで水汲みに来ている方もあるようです。
宍道方向に歩くと踏切があり、一段目と二段目の線路がよくわかります。
一段目も急こう配で、ちどりのキハ58があえいで登っていました。
駅構内方向です。
標高は高くないのですが、駅周辺に人家がなくて山奥の風情です。
踏切から坂を上ると田んぼで稲が色づいて、向こうに駅とおろちループが見えます。
雨のあとで、まだ霧がかかっていますね。
駅前の国道を宍道方向に歩くとバス停がありました。
出雲横田と三井野原を結んでいて、6往復あります。
木次線は各停一日3往復、横田方面始発10時過ぎなので、通学には使えません。
9月下旬で暑くて長く歩けないので、駅に戻ります。
延命水を汲むことができます。右上の祠の隣が源泉です。
ペットボトルに入れて持ち帰り、ホテルで沸かしてお茶をいれました。
狐や狸のように長生きできるかしらん。
再び駅のホームです。
2番のりばにも待合室があります。
雪の季節も安心ですね…と書きたいところですが、出雲横田-備後落合間は冬季運休でバス代行でした。
線路の更に奥です。保線車両や除雪車を留置していたのでしょう。
一番のりばに備後落合行きがやってきました。