書店で見つけたので買ってきてしまった本がこちらです。

 

 

『国境の人 間宮林蔵』

 

著者の高橋大輔氏、名前はスケートの人と同じですが、もちろん全くの別人。秋田県出身の探検家でいらっしゃいます。

何年か前に中村雅俊氏と共に樺太に行くドキュメンタリー番組をBSでやっていましたっけ。

 

さて、間宮林蔵はご存じ樺太探検で名前を知られていますが、もとは測量士。

ロシアが文化年間に択捉を襲撃した時に、役人たちは防衛など考えずひたすら逃げ回りました。

林蔵はただ一人、徹底抗戦を主張した人なのです。

 

その林蔵、樺太アイヌと親しくなり、船を借りて樺太西岸を北上しました。

 

 

樺太と大陸の間の海峡は浅く、ヨーロッパの大型船では航行することが出来なかったのですが、林蔵は小舟で日本海からオホーツク海まで抜けています。

樺太が大陸と地続きでないことを「世界地理的な意味で」発見した人なのでした。

 

 

これは生家(再現)の写真。

三年前に林蔵の記念館を訪問した時の記事はこちらです。

 

 

 

 

ここから筑波山は良く見えました。そしてその筑波山で林蔵は「日本一になりたい」と願掛けをしたのだそうです。

 

 

筑波山を訪問した時の記事がこちらです。

 

 

 

 

間宮林蔵の探検に関しては、吉村昭氏の小説『間宮林蔵』(講談社)が面白かった。

 

 

今回購入した本は、過去に出版されている『間宮林蔵 探検家一代』(中公)に新たな記事を追加したもので、著者高橋氏の臨場感あふれる樺太探検の描写が非常に面白い。

 

お勧めです!