再び現れたうつが奪ったもの。
僕は頭がよかった。
自分が周りの子達と違うことそれは小学校の時には気づいていた事。
とにかく周りと違うこの世界がキライだった。
ホントに、完全に周りと違えてたらこんなに苦しまなかったのかな。
だから、僕は僕だけの世界にこもった。
頭の中に何人もの自分を作って、その自分達とだけずっと会話してきた。
けれど、それじゃ駄目だってクラスメイト達が気づかせてくれた。
だから、僕は自分自身達と別れを告げてこの世界に足を踏み入れた。
けれど、踏み入れた世界は残酷で、苦しくて、必死にもがいて、この世界の住人になろうとした。
そして、僕は事切れたように、自分を殺そうとした。
僕はこの世界の住人になれないのだろうか、近くて遠い世界。
僕が別れを告げた自分自身は、本当の自分自身だった。
始めてのうつ。
頑張っちゃいけなかったのかな?
この世界の住人になっちゃいけなかったのかな?
僕頑張ろうとしたよ。
必死にみんなに笑いを合わせ、悲しくもないのに共にないて、この世界に合わせようと必死だったんだよ?
なんで、僕は僕自身を拒むの?
なんで、世界はほくを拒むの?
そうして月日は流れて、新しい職場に出会い、失った自分自身と再会した。
本気で挑んで、本気で悲しんで、本気で悔しがって、嬉しさをこらえて、僕自身の僕の感情(いろ)を思い出して、見つけたんだ。
自分が感情豊かな人間だったんだって、小学校以来の再会が嬉しくて仕方なかった。
けれど、奴は僕からせっかく得たものを奪っていったんだ。
二度目のうつ。
それは、僕からせっかく思い出して手に入れた感情だけでなく、匂いや味、感覚まで奪っていった。
幸せからどん底に落とされた。
それでも、だからこそ死にたくない、生きたいと思った。
けれど、うつは僕を必死に死に誘おうとした。
この世界に自分であって、生きようとするのは、いけないことなの?
答えなんてないのだろう。
でも、きっと今を抜けたらきっと素晴らしい景色が見えることを信じて、今日を今を生きている。
バカらしくて下らない日常に笑い、苦しみあえるそんな世界を、そんな普通の世界を夢見て。