2年ほど前と思うのですが、「自己制御の崩壊 現象」という記事を書きました。

 

今回は、制御から意識に変わっています。前回は、「ゲシュタルト崩壊」が中心的なテーマでしたが、今回は少し違います。自己意識が中心です。

 

このような記事を書こうと思った原因は、会社に出現してきた「モンスター社員」です。

 

このモンスター社員は数年ほど前にも話題となったことがあります。その時は一部の人達にとどまっていたのですが、今回は異なります。多くのモンスター社員が出現してきたのです。

 

モンスター社員という言葉は、2000年代の初め頃から言われ始めたモンスターペアレンツという言葉から関連して生まれてきたものです。モンスターペアレンツつまりモンスター両親と言う訳です。

 

早合点する人には、モンスター社員はモンスターペアレンツつまりモンスター両親から生まれてきたと勘違いするでしょう。でもあながちそうではないとも言えない事情が現代社会には存在しているのです。

 

それは、今までと違ったtopの登場です。

 

topつまり大統領や首相を指しているのです。トランプ大統領、プーチン大統領、習党首、安倍首相、・・・

 

今までのtopとは大きく異なります。

 

権力の掌握に奮闘し、独占的権力を手に入れようとしている共通点があります。

 

つまり私的な表現ではモンスターTOPなのです。

 

さて、モンスター社員とはどんな社員のことをさしているのでしょうか。

 

ある記事では、「会社に客観的な損害を与える行動を仕事の目的とは別の目的で行い、それを改めないようとしない社員」としています。

 

この定義のポイントは「その行動の目的が仕事の目的とは別である」という点でしょう。

 

 

上司も同僚もましては経営者であっても、彼等の存在は脅威となってきているのです。

 

人材不足の折、モンスター社員は、全身を黒い袋に包んで会社に現れます。

 

礼儀正しさ、仕事への情熱、他を寄せ付けない存在感、期待を膨らませる言動・・・等、ほとんどの面接官は、「彼は素晴らしい、彼女は今までにない貴重な存在である。必ず採用せよ。他社よりも良い条件でいいから・・・」等と期待が膨らみます。

 

その真の姿は、3か月を過ぎた頃から出現します。つまり3か月間は試験的採用であり、研修等で新入社員の中に埋もれています。それぞれの課に配属されたときから、周りがざわつきます。

 

「今度の新入社員はなんだ・・・生意気なことをほざく、・・・礼儀知らずだ・・・・チャント仕事もできないくせに、文句だけは一人前・・・仕事していないじゃないか・・・・」

 

兎に角、そのざわめきに気づくのは、直接接触する同僚社員であり、上司であり、最初の中は「戸惑いの中に埋もれます」。

 

そのうちに他の課の社員も騒ぎ始める。そしてとうとう経営幹部にも知れる事態となっていきます。その時は既に6か月を経過していて、どうしようもありません。

 

人事系のコンサルタントに相談に行く上司や経営者と続きます。その間もモンスター社員は存在感を増していきます。「なんせ、怖いもの知らず、なんだから・・・」。

 

なんか言うと「会社辞めます。そして弁護士と相談して労働基準局に訴えて、損害場賞金でしばらくは遊んで暮らします・・・」何てことを平気でほざくのです。

 

そして、モンスター社員の4人に一人は女性社員です。それも日本人ではなく外国人が圧倒的に多いのです。日本女性のモンスター社員は本当に稀です。しかし彼女でさえも手強い存在なのです。

 

何かの問題で裁判になったら、殆どが会社側の負けです。彼らは強かで準備周到なのです。仕事にその周到さを使ってほしいと思うほどに完璧に抵抗するのでかないません。

 

結局、会社は300万円,400万円程度の示談金で、トラブルから逃れようとします。明らかに彼らの勝なのです。

 

人事部の担当者は、経営者から採用の責任を追及されることになりますが、このような人材の把握は現実には難しいのです。またモンスター社員スレスレで会社に大きな利益をもたらす社員もいることから人事部の採用担当者は益々困惑することになります。

 

さて、彼等には何が起きているのでしょうか?

 

その大きな原因は、自己意識の崩壊によるものです。

 

彼等を象徴する言葉は「ゼンマイの壊れたおもちゃ」なのです。

 

それも完全に壊れてしまって動かないわけではありません。動くときもあるのです。

 

どちらかというと動いていないときの方が多いのですが、口だけは達者です。

 

口は壊れていません。

 

彼らは自己中?

 

いやいや、そんな生易しいものではありませんよ!

 

もしかしたら、発達障害?

 

もしかしたら、アスペルガー?

 

と言う声は、モンスター社員に接した社員や上司の率直な感想なのです。

 

そして、「彼等に勝つ方法はある?」

 

と聞いてきます。

 

つまり彼らと付き合うのは闘いなのです。

 

(つづく)