めいんいべんとまでの時間は本当にアッという間に感じる。

毎度の事である。

それが十五周年の記念舞台であっても何も変わることはない。

この時拙者は入場でグルっと舞台の周りを一周した。

ここまで公演をご覧頂いたお客様がどれほど楽しんでくれているか、

それを確認したかったのだ。

皆さん、とても良い笑顔をしていた☆

考えてみればスペル・シーサーコーチとシマ重野代表は

大阪プロレスタッグチャンピオンと新潟プロレスタッグ王者。

そんなお二人に脇を固めて頂いたのだから、何とも心強いものである。

シマさんが長く捕まったけど、さいごまで諦めずに一撃必殺の反撃を食らわす。

さすがは新潟プロレスの代表。

幾度も苦難を乗り越えてきた人デス。

こちらも胸が熱くなりました。

意外にもシーサーコーチとはこの日が初共演。

どんなに年月が経っても錆びつかないジャベの数々は

相手にとっては恐ろしい武器デスが味方についてくれたら、こんなに惚れ惚れするのも

なかなかありません。

怨霊さんのエクトプラズムが目に入って出鼻をくじかれたりもしましたが

感情が表面に出ない分ハリセンの扱いも全く予測つきませんでした。

手強かった・・・。

良寛さんのパワーは新潟一デス。

まともにぶつかり合えばダメージが半端ない。

ポンポンも松山座の仲間でありながら敵役に回ってくれたのは感謝である。

しかしまぁ毎度遠慮がないの!!

陰陽版での殴打は頭が割れるかと思うし、怨霊さんを背負ってのヒップドロップまで!

毎回毎回色んな事を考えてくる男デス。

そしてそれがおもしろい!( ̄ー ̄)ニヤリ

逆に遠慮なんかしやがったら承知センゾ、と。

だからこそ拙者も思いっきり行ける。

愛しの乱れ髪で怨霊&良寛を絡め取りシマさんの

強烈なミサイルキックのアシストを受け、渾身の陣太鼓で

ポンポンから3カウント!

この瞬間、もう何も考えられませんでした。

勝った喜び、無事に試合が終わった安堵、

気がつけば拙者はコーナーで二人と抱き合っていました。

そして口をついて出た言葉。

あえてここには書きませんがね。

恥ずかしいじゃん笑

その後は、御来場下さったお客様、共に公演を作り上げて下さった

出演者、スタッフ、全ての皆様への感謝があるだけでした。

必死に駆け抜けた十五周年記念年。

嵐のような時代も傍から見ればただのクロニクル。

携わって下さった全ての皆様のおかげで、素晴らしいものとなりました。

一人残らずありがとうございました。

そして全てが終わった後、そこにはガランとした体育館が

佇むばかり。

「果たしてあれは現実だったのか?」

そんな事を考えているうちに、いつしか夢と現の境目すら曖昧になってくる。

拙者はそんな幻想舞台、幻夢空間をこれからも

作っていきたいのであります。

松山座新潟初公演が行われた田上町民体育館では

もう何気ない日常が始まっています。

あの日、あの時間を共有した皆様も其々の生活にお戻りでしょう。

「存在の証明」。

記憶があれば、それはなくならない。

 

松山勘十郎は何があっても松山勘十郎デス。

これまでどんな時もそう思ってきました。

そしてこれからも変わりません。

皆様、改めまして本当にありがとうございました。

そしてこれからもよろしくお願いします!