あれから今日でちょうど一ヶ月。

思えば拙者はあの夢のような一日からずっと

その余韻に浸り続けていたのかも知れない。

この回想録を書き終わった時、夢は終りを告げるような気がしてならなかったのだ。

しかし一幕づつ演目を振り返る毎に、

あの日の出来事は夢のような現実であったと

再認識せずにはいられなかった。

この女子祭典は今年で7年目を数え、平成最後の開催となった。

「男子レスラーが主催する女子プロレスの大会」というコンセプトにて

毎年の恒例行事として皆様から多大な期待の声を頂いて来たが

里村明衣子さんやアジャ。コング選手も認めた拙者の女子プロレス愛。

それに賛同してくれてW井上さんが拙者と組んでくれた、

この嬉しさは計り知れない。

そしてその影にはレフェリーのディアナ井上さんの力添え。

この人なくしてはW井上&松山の実現はなかっただろう。

そして遂に実現した「トリプル井上」。

そして、この夢のトリオの実現にあたり

相手チームの選別には本当に迷った。

その中でフランクシスターズを推薦してくれたのはアイスリボンの佐藤社長。

無敗を誇っていただけあり、そのパワーとチームワークには苦しめられた。

何度ももうダメだと思った。

最後は拙者があかねから飛影で3カウントを奪い無敗記録に終止符を打たせて頂いた訳だが、

ぶっちゃけ満身創痍だった。

拙者が勝てたのはW井上さんのアシストのお陰に他ならず、

脇を固めてくれたのがあのお二人でなかったならば、

拙者は間違いなく負けていただろう。

それほどにフランクシスターズは強かった。

拙者の夢にお付き合い下さったW井上のお二人、共に実現へ向け尽力してくれたレフェリー井上さん、

その敵役として戦ってくれたフランクシスターズには本当に感謝しています。

アイスリボンは毎年女子祭典に選手を派遣して頂いており

今回はICE×∞時期挑戦者決定トーナメントの真っ只中にも関わらず6名もの選手に

御協力を頂けた。

雪妃選手はトーナメントの決勝に進出し、フランクシスターズは来年1月に

初のプロデュース興行が決定している。


「女子プロレス愛」

「最強の感動」

「約束は果たす」

 

女子祭典において様々な標語が生まれたが

今回拙者が唱えたのは「松山流女子祭典は絶対無敵」。

平成最後、魂を燃やし尽くしたまさに燃える最後。

最高のエンディングを本当にありがとうございました。

 

さあ、そろそろ本当に目覚めるとしよう。

来年は拙者の十五周年。

やらねばならない事がたくさんある。

2月10日は一発目本公演。

5月5日は十五周年記念の大阪公演。
10月6日には5年ぶりの地元凱旋公演。
そして

来年の女子祭典は女子プロレス愛の原点回帰、

京子さんとのシングルをブチアゲさせて頂いた。

夢は叶える。

叶わなければ叶うまで追い続ける。

大衆プロレス松山座も松山流女子祭典も、

松山勘十郎の命ある限りずっと続いていく。

拙者はもう次なる夢を見ています。

 

 

この公演に関わってくれた出演者、世話人、お客様。

一人残らずありがとうございました。

 

 

座長・松山勘十郎