■第二幕

豪鞭対仕鋭麗仙

(ごうべんついし えいれいせん)

タッグマッチ30分1本勝負

進垣リナ(KAIENTAI-DOJO)

ジュリア(アイスリボン)

VS

ミス・モンゴル(世界プロレス協会)

花園桃花(ブルアーマーリングサービス)

本番二日前にバンビがウイルス性急性胃腸炎にて欠場。

演目内のキャスト変更を余儀なくされてしまった。

進垣リナ。

デビュー約7ヶ月ながら笹村あやめと同じKAIENTAI-DOJO女子部の貴重な戦力。

柔術仕込みの関節技を得意とする九州の女。

ジュリア。

その美貌と経験豊富なバックボーンが注目されるアイスリボン若手の注目株。

一足先に若手大会「P'sParty」で実現したジュリリナタッグは期待値大。

ミス・モンゴル。

愛娘チビ・モンゴルちゃんの成長を日々喜びながらも

その本質はヒールレスラー。

この日は粉ミルクの空き缶を凶器として持参。

花園桃花。

この一週間前にBRSプロデュース興行でデビューし急遽組まれた第2戦。

パートナーはデビュー戦の相手を務めたミス・モンゴル。

 

正直、直前になってのバンビ不参加は焦った。

演目の根本的なテーマも変わってしまい、

急遽上演順も第三幕と第二幕を入れ替えた。

正直な気持ち、一週間前のデビュー戦を見ていなければ

この緊急時に花園桃花を急遽出演以来する事はなかったと思う。

デビュー戦を戦った相手とその翌週にタッグを組む、本人の心中は如何程だったであろう。

対するジュリリナタッグは両団体の成長著しい若手同士が組んだタッグ。

それもベテランのモンゴルにも負けじと気合が入っている。

練習環境、場数、やはり力の差は歴然と現れてしまった。

モンゴルの檄が飛ぶ中責められ続ける桃花。

ジュリリナは基本に忠実な責めで着実にダメージを与えていく。

しかし気持ちだけでも負けられない。

得意のスピアーで反撃した桃花を後押しするように大ハッスルするモンゴル。

セントーンやバックフリップなどシンプルながら重さ抜群の技は軽量級の若手選手には骨の髄まで響く。

それだけに飽き足らず、持ち込んだ粉ミルクの缶でジュリアの頭を叩き割り大流血に追い込んだ。

だがジュリアの根性も大したもの。

一歩も引く事なく連携技なども見せ、再び桃花に狙いを定める。

スラリと長い手足は一度絡み付いたら離さない。

得意の関節技が桃花をガッチリと捕らえ、抵抗や身動きをさせぬままギブアップを奪ってみせた。

 

多少のキャリアの差はあれど、これも若手同士の維持の張り合いという図式が当てはまる。

モンゴルはそれを見守る母ちゃん役と言った所か。

デビュー戦の相手を戦った桃花を今度は同じコーナーから応援する。

また違った角度から見たデビュー2戦目の彼女はどう映ったか。

そしてジュリリナタッグ。

見た目にもレスラーとしてのタイプ的にも、素晴らしくバランスの取れたタッグである。

特に進垣の関節技主体のスタイルを見ていて拙者は既視感を覚えた。

!!・・・吉田万里子さんである。

あくまでここに書いているのは個人の感想だが、素直に「また見たい!」

そう強く思わせてくれた。

 

 

試合時間:9分40秒

決まり手:変形飛び付きアームロック

勝者:進垣リナ(花園から勝利)

公演絵巻DVDの御注文はkanjyuro0413@gmail.comにて受付中!

送料込\5500