第弐試合

「松山ポンポン命名披露」

男子シングルマッチ20分1本勝負

松山ポンポン VS 寧々∞D.a.i

 

 

遂にこの試合を語る時が来た。

ヤマダマンポンドに白面の素質を見出した拙者は

彼に憑依すべき新たなる人格の形成に専念していた。

松山家の家系図を辿る作業に没頭する日々。

そして目を付けたのは中国四千年の歴史の中で選ばれた者のみ

が使いこなしたと言われる「法術」。

その法術の一部が日本に伝わり、その中でも人体を強化し

キョンシーを圧倒する最強の部類に入る「特殊霊魂」。

それを受け継いだのが松山ポンポンだ。

初めてその姿を現したその時、拙者は松山座へ新たなるページが刻まれたのを確信した。

不気味な無表情ながらどこか剽軽で可愛らしい動き。

攻撃を受けながらもどこまで効いてるのかわからない。

もちろん敵役に選ばれた寧々も最初こそ戸惑ったものの、

自身の持ちうる力を全てぶつけて行く。

体重差はあるが動きで攪乱できれば勝機は見えてくる。

しかしポンポンは静かなる沈黙を守りながら突如として反撃を開始!

ここぞとばかりに素早い動き、その全てに以前にも増したパワーが乗っているからたまらない。

最後は「陰魔羅鬼」(おんもらき)と名付けられた

ネックハンギングボムで粘る寧々にトドメを刺した。

おんもらきは死体から生じた霊気が妖怪化したものと伝えれている。

大の字に倒れる寧々を前にポンポンは勝利の祈りを捧げ、それを供養とした。

拙者個人としては松山みゆき以来の衝撃を齎された。

そんな松山ポンポンに与えられた松山四字は

「幽幻霊魂」(ゆうげんれいこん)。

この世ならざる者は現世で肉体を借り活動する。

先祖の霊がこの世に戻ってくるとされているお盆。

松山座に降臨したのは同じこの世ならざる者でも

素晴らしく楽しく妖しく、力強く。

2018年8月12日、この日命名披露となった松山ポンポンにとっても

松山座にとっても新たな記念日となった。

 

 試合時間:8分29秒

決まり手:陰魔羅鬼(おんもらき)

勝者:松山ポンポン

 


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