春が近づいてきましたね。
相変わらず、自分のブログからは遠ざかっておりますが、皆さまの記事は楽しみに読ませていただいています。足跡を毎回残すことはできておりませんが、お許しください。
今年も2か月が過ぎたのですが、我が家ではずっと同じ花が花瓶に入っています。
お正月に生けた2本の小菊。
色が褪せていく様子がとても美しく、ずっと捨てられないでいます。今でも花びらにはほんのりグリーンが残り、茎から花首にかけては真っすぐのまま。凛としています。
先日、絵葉書を整理していたら、渋い色のターナーが出てきたので、一緒に飾ってみました。すると、しっくり納まってしまって、ますます捨てられません。^^
というわけで、家の中にはまだどことなくお正月の雰囲気が残っているのですが、一歩外に出ると春を感じます。
あちこちにホワッとした空気がありますね。
下は京都のとあるカフェです。
朝イチに店内のお花を生けに来たのは、気さくな感じの茶髪のお兄ちゃん。ジーンズのポケットから花鋏を出して、手際よく枝を落としていきます。思い切りのいいテンポのなかに、ときどき繊細な瞬間があって、鋏の音が止まります。
若い男の人が花を生けているのを見るのは、なんだか少しドキドキするんですよね。
大事に窓際に運ばれた猫柳は、自分ですっと頭を傾げました。
シンと静かに艶やかに。
部屋の空気を乱さないように、そっと息をしました。
いい季節になりましたね。
行きたいところ、お会いしたい人がたくさんです。^^