コーンウォールの海 | Luch Kolorita

Luch Kolorita

創作メモ と 「お気に入り」の日々







先日、満を持してコーンウォール地方へ行ってきました。

コーンウォール州はイギリスの最南西部に位置しています。地図で言うと、一番左下のとがった部分。

イギリスに来てから、こちらに住んでいる方におすすめの場所を聞くと、かなりの確率で 「コーンウォール!」 という言葉が返ってきました。海辺だから暖かくなったら行こうと、ずっと楽しみにしていました。

全く当てにならないのは分かっていながら、ここしばらく週間天気予報とにらめっこをしていました・・・^^。(前の晩に、「明日は大雨!」 マークが出ていても、起きてみたら 「曇りかも」 になっていて、数時間後には 「今日はやっぱり晴れ!」 マークになっているのが、こちらの天気予報です^^。)

でもね、有り難いことに、晴れてくれました。



まずは、コーンウォールの中心にあるペンザンス駅まで、3時間くらい列車に乗って行きました。

そこからバスでさらに西を目指し、ミナック劇場へ向かいました。





ご覧の通り、断崖に作られた野外劇場です。ロウェナ・ケイドさん(1893-1983) という女性が、38歳のときに決意し、そこから約50年かけてほぼ自力で作り上げたそうです。

現在この劇場では、夏場になると、夜にオペラなどが上映されています。海の音をバックに、さぞかし素敵な舞台だろうなぁと思います。ただし今回は諸事情ゆえ、止めておきました。バスが1日3本しかないので、一人旅ではキツいです^^。でも、いつかぜひ観てみたいです。



その後は、セント・アイヴスという町へ。ここは芸術家のコロニーと言われているところで、バーナード・リーチゆかりの港町です。小さな町ですが、いたるところにギャラリーがありました。




個人的に、かなり印象深い町でした。夏場は避けたほうがいいと言われるほど、観光客で賑わう町のようで、5月中旬でもそこそこの人出がありました。

イギリスの町じゃないような・・・でもやっぱりイギリスの影がある・・・。不思議な町です。



そして最後は、ペンザンス近郊の海に浮かぶ、セント・マイケルズ・マウント。





イギリスのモン・サン・ミッシェルと言われています。

古くはケルト信仰の聖地で、12-15世紀にはモン・サン・ミッシェル修道院の管理下に置かれていたそうです。実際につながりがあったのですね。



旅を終えてみて、こちらに住んでいる方々が、コーンウォールに惹かれる気持ちが分かった気がします。あの光と、イギリスらしからぬ夏の雰囲気。

曇空のイギリスに少し疲れてきたら、ぜひ西端まで足を伸ばしてみてください

永遠に響く懐かしい波の音に出会えます。