この前、横尾忠則美術館へ行ったとき、売店で目にした本です。
横尾忠則 著 「猫背の目線」。
「へぇ、この人、文章も書くんだぁ」 と、何気にパラッとページをめくって、すぐに 「あ、コレ読まないと」 と。
読んでみると、横尾さんはこれまでたくさん「読んで」、「考えて」、そして 「画いて」 こられた方なんだなということがよく分かります。
背景にある思索は深く、長きに及んでいるのが伺えますが、それをサラッとさりげなくエッセイに仕立てているところが、なんとも粋だなぁと感じました。
そして、この本とちょうど同時期に読んでいたのが、池田晶子さんの 「人生は愉快だ」 です。
この2冊。意図せず平行して読んでいたのですが、かなりシンクロする部分があって興味深かったです。
特に、横尾さんの 「心は実に厄介な存在」 というタイトルのエッセイは、池田さんの本のテーマと直結する感があり、なんだか嬉しくなって声を出して笑ってしまいました・・・静かなカフェでね・・・。^^
どんな分野でも同じかと思いますが、道を突き詰めていくと、同じようなところに出るんでしょうね。
結局、自分の 「存在」 とは何か、という問いに。