祖父の残した現金に手をつけず、
きれいに3姉妹に分けた叔父。

祖父の生前から「じいちゃんの金」を
あからさまに口にだし、あてにしていた姉妹。
その一人、私の母は、どこかの葬式に行って
「弟(叔父)がじいちゃんの金を自由にしている」
と発言し、親戚を驚かし、そしてそんなことを言っていたよと
数年後になって報告された叔父は情けない思いをし・・・
母の妹の幸子おばさんは
祖父の生前から、遺産が入ったら店を改修したいとか、
長男の嫁がためこんでいるとか、まぁひどい話が飛び交っていた。

実際には、
40年義理の父の面倒を(最後はおむつまで)みつづけた
長男の嫁名義の銀行口座の金も
内孫名義の銀行口座の金も全部通帳ごとさらした。

じいちゃん、遺言しなかったのは悪いけど
たぶん古い時代の人だから、
通帳残しておけば大丈夫って考えて、
嫁さんに感謝の気持ちを示そうとしていたんではないかと思う。

それでも、実の兄妹でありながら、
そういうことを言われたんでは、という気持ちから、
じいちゃんの現金に叔父夫婦は手をつけなかった。

築40年の古家の隣、これまた家賃滞納者しか残っていない古アパート。
水道の水も赤い・・・
祖父の葬儀のあと たて壊すことにした。
その時叔父は、
すでに幹線道路沿いで住宅ではなく、商業施設がならぶようなところ
アパート1棟くらいの坪数では、売れないだろうなぁ、
売れる時がくるとしたら、自分たちもいよいよになって家を出て、
両方の土地まとめたら、ようやく商業ビルくらい
建てられるから、それまでは、更地のままだね、
畑にするのも環境悪いしなぁ・・・・という話だった。

すでに隣では新しいビルが建設中。
取り残される形?と思っていたら、
アパートを壊している最中にそのビルの関係者がきて
土地を売って欲しいといってきた。
なんでも駐車場にする面積が少なかったらしい。

渡りに船、双方都合良く。
結果叔父夫婦は、諸経費抜いても、幸子おばさんに渡したくらいの
現金を手にすることができた。

しかし、その後すでにきっちり遺産をもらった三姉妹の
末妹のダンナが、すでに区画分けされた土地をみて、
「売れた」ことを察知し、それについて
文句ありげなセリフを残し、以来叔父の家には来ないらしい。
どうも、この売れた分の現金も分ければ、取り分が
多くなったはずだ、と考えているみたいだ。
幸子おばさんはすでに遺産分け後くることはないので
知らないはず。でも知ったらまた何か言うのかなぁ。


叔父夫婦は、土地が売れたその金で、姪の私を
「あんた、介護でしか帰ってこないから不憫で」と
旅行につれていってくれたり、毎回ご馳走してくれたり、
父の施設用のふとんやら下着やらも買ってくれて、
時には飛行機代をカンパしてくれたり・・・
どこまでも「おひとよし」の夫婦なのだった。

最近は、もう先がない父や、母に残す代わりに
叔父夫婦に、万が一の時、私の保険金が残せるよう、
手続きしとかないとなぁと考えている。