こんな絵本と

子供のころに出会いたかった!

 

 

シンデレラ 自由をよぶひと

 

 

シンデレラの新しいストーリです。

 

 

著者は

『説教したがる男たち』や

『わたしたちが沈黙させられるいくつかの問い』

で有名なレベッカ・ソルニット。

 

 

 

 

心にひびく箇所が

本当にたくさんあるのですが、

私にとって特別だったのは

お姉さんたちが

ガラスの靴をはくところ。

 

 

 

今までのシンデレラだと

お姉さんたちの足が大きくて

ガラスの靴に入らないじゃないですか。

 

でもここでは反対で

足が小さすぎて靴に合わないのです。

 

 

 

妖精がそれに対し何て言ったかは

ここでは書きませんが、

それは

私の身体的コンプレックスを

克服させるかもしれない

と思えるような言葉でした。

 

 

 

 

 

私の足は大きい。

 

幅が広くて肉厚で、指も大きく

ずっとみっともないと思ってきました。

 

 

足や靴にまつわる

私の苦労の歴史はとても長い。

 

例えばハイヒール。

 

 

綺麗なハイヒールを買っても

しばらくすると

無残にも私の靴は

横へ横へと広がっていくので、

 

靴を脱いだ時に

そのゴツさが目立たないよう

中のソールが華奢な感じのものを選び

脱いだ後の靴が

少しでもスリムに見えるような

視覚効果をねらったりしていました。

 

 

それでも誰かの華奢なヒールと並ぶと

やっぱり私の靴は見苦しく、

そそくさと私は

自分の靴を端に寄せるのです。

 

 

 

 

足や靴に関する私の苦労は

他にもたくさんあって切りがないが

絵本の中の言葉で、

私が今までサバイブできてきたのは

見るからに頑丈そうな

この足があったからかも?

なんて風にちょっと思えました。

 

 

自分の足を愛しく思えたのは

もしかしたら

初めてのことだったかもしれません。

 

 

 

 

しかし。

 

そもそも

私が自分の足をみっともないと

思っていたのは、

『美の規範』があるからです。

 

 

美しい足とは、

小さくて白くてしゅっとしてて

さくら貝のような爪で etc

 

 

この本には

そういう規範に対するアンチテーゼが

けっこう散りばめられています。

 

 

 

エンディングが

全く違うところも良い。

 

 

結婚してみたら

 

家事労働におわれ・・・

 

仕事をしていても

家事負担は大きく・・・

 

DVにあって離婚しようにも

お金がなかったり・・・

 

 

こんな現実がたくさんあるのに

「一生幸せに暮らしましたとさ」系

ばかりでは

少女たちに対して

あまりに無責任すぎるではないか。

 

 

王子も、お姉さんたちも

解放されていく点もよかったです。

 

 

 

 

絵本といっても字が多めなので

自分で読むなら

小学生低学年くらいからでしょうか?

 

誰かが読んであげるなら

もっと小さいお子さんもいいと思います。

 

 

もちろん大人にもグッド!

 

 

 

最後に、

この絵本を知るきっかけになった

ポッドキャストのリンクをはります(^ω^)

 

 

 

 

 

 

こちらの『これからの男の子たちへ』も

超よい。