アトリエでは、お客様の仮縫い準備を進めています。
平な布を立体的な形に表現するのは、工程が多く根気がいる作業ですが、お客様の特別な一着になるように、心を込めて制作しています。
仮縫い用の布は、幅が狭いので、布幅をはぎ足しながら裁断していきます。
曲線の美しさを際立たせるための直線を効果的に使い、シルエットを構築していきます。
カーブは、頭で計算したものでなく、作りたい形を手で組み立てながら、その形を紙に写し、それをまた布で復元してシルエットの様子を確認し仮縫いにのぞみます。
使い込まれた道具たち。
布と針と糸の楽しさを知ったのは、子供の頃の祖母のお針箱がきっかけでした。
朝、顔を洗い、口をゆすいだら、神棚と仏壇にお祈りをして、ご飯を食べた後は、ゆっくりテレビを見たり、針仕事をして、お昼寝するのが祖母の日課でした。
私が子供の頃の大抵は外で遊んでいて、雨や雪で外に出られない日は、祖母の着物のハギレでお人形の服を作っていました。
洋服から取り外したボタンが入っているお菓子の缶や、ハギレの入っているカゴは私にとって宝箱みたいにワクワクするものでした。
明治生まれの祖母は、おおらかで、針仕事に関して、私が聞くまでは、手を出したり教えたりすることもほとんどなかったけれど、私が高校生の時にシャツやパジャマを作るようになった時に、とても喜んでくれて「わぁすごいね。仕立て屋さんにお嫁に行けばいいね!!」と誰よりも褒めてくれた時の嬉しさが、今でも忘れられません。
小学生の頃までは、祖母と一緒に寝ることも多く、祖母の生き方が私の人生にとても大きな影響を与えてくれました。
祖父や祖母が若かった頃の時代は、戦争や金融崩壊もあったし、私たちが想像つかないくらいに世の中が変化して大変なこともたくさんあったのだと思いますが、その時代時代を真っ直ぐに受け入れて、人生をやり遂げたことを思うと、いつでも涙がこぼれてしまいます。
私も、この人生でお仕事を通じて、お客様のお役に立てるようこれからも精進してまいります。
明日からの三連休も、皆さんにとって楽しい時間でありますように*
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