偶然にも、前回のブログでイヴ・サンローランのオートクチュール・アトリエ時代の記事を書いている最中のこと。

 

当時を共に過ごした先輩のYさんから、一通のメッセージが届きました。

 

「来月、関西方面に移住するので、その前に一度お目にかかれれば……」

 

そんなご連絡をいただき、お仕事前の短い時間でしたが、新宿でお会いしてきました。


まさに、前回の記事に載せた「ボディへのいたずら描き」をして写真を撮ってくださったのが、このYさんだったのです。

 

Yさんは大学卒業後に文化服装学院へ入学。

 

学生時代から卒業後にかけて、なんと7回も「装苑賞」の最終選考に残られたほどの実力と才能の持ち主です。

 

サンローランのオートクチュールTokyoにおいて、ホテルでの接客(販売)とアトリエでの制作、その両方に携わったという希少な経験をお持ちの方でもあります。

 

今年の3月まで文化学園大学の講師も務めていらっしゃいました。


長年通われた校舎ともお別れということで、先日、お昼休みの食堂や購買部を案内していただいたのですが、若い学生さんたちのエネルギーに私まで包まれるような、楽しいひとときでした。

 


こちらの画像は、同じくアトリエ時代の先輩・Iさんが、当時サンローランのスーツ生地でお昼休みに作ってくださったベア。もはやアンティークの風合い(笑)。(当時Yさんが作ってくださったスーツ生地のピンクッションも、20年以上現役で活躍してくれましたが、大切に使い切ってお別れしました)

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再会では昔話よりも「現在とこれから」の話がメインでしたが、過去を振り返って盛り上がったのは、やはり当時のベテラン職人の方々の卓越した技術について。


SNSもメールもなかった時代。今では連絡が取れない方ばかりで「今お会いできたら聞きたいことがいっぱいあるよね」と思いを馳せました。

 

Yさんは、ルーチェが最初に構えた広尾のアトリエにも足を運んでくださいましたが、その後しばらく音信不通に。

 

それが10年ほど前、SNSを通じて共通の友人がいることが分かり、奇跡的にご縁が再開したのです。

 

頭脳明晰で知識も豊富、センス抜群で何でも器用にこなされるYさんですが、こんな嬉しい言葉をかけてくださいました。


「僕は何でもできてしまう分、つい雑になってしまうこともある。でも、みどりちゃんの仕事には、その雑さがどこにもない。それは本当にすごいことだと思うよ」

 

私にとって、一生忘れられない、忘れたくない言葉です。

 

帰り際、Yさんが3Dプリンターで作ったボタンや鳩のモチーフ、メジャーをお土産にいただきました!!


画像は、Yさんとお別れした後に材料調達で立ち寄ったお店にて。

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ずっと都心で過ごしてこられた「都会っ子」のYさんが、奈良県・吉野へ移住されるという変化はとても大きいことだと思います。


吉野での暮らしが、Yさんにとってますます素晴らしい毎日となりますよう、心からお祈りしています。

 

悠久の歴史を感じる奈良に特別な思いがある私にとって、飛鳥や吉野は憧れの地。
いつかまた、吉野でのお話を聞かせていただける日を楽しみにしています。

 

 

今日もブログを読んで下さり、ありがとうございます。

 

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