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2025年の年明けからカレンダーにチェックを入れて開催を楽しみにしていた「ヒルマ・アフ・クリント展」。

 

3月から始まっていたというのに、お仕事でバタバタとする日が続きなかなか行けず、最終日の日曜日に滑り込みセーフで、お仕事前の午前中に観ることが出来ました。

 

同じような人が沢山いたのか、会場の東京国立近代美術館はネット予約したのにも関わらず、入場待ちの長蛇の列での人気ぶりが伺えました。

 

 

ヒルマ・アフ・クリント(1862-1944)は、スウェーデン生まれた女性画家。

 

職業画家として活動する一方で、高い次元の霊との交流を通してアカデミックな絵画とは異なる抽象表現を生み出したアフ・クリントは、モダンアート史上でも極めて重要な存在をして評価をされています。

(画像は東京国立近代美術館のサイトより)

1,000点以上もある作品は、長いあいだごく限られた人にしか知らせていませんでしたが、21世紀に入ってから「抽象絵画を創案した画家」として一挙に注目を浴び、2018年にニューヨークのグッゲンハイム美術館で史上最多の60万人超の動員を記録したのだそう。

 

 

 

精神世界の探究というテーマから、突然抽象的なモチーフが生まれたアフ・クリントの作品。

 

抽象画は現代では違和感を感じることがない表現ですが、1880年代から1900年初頭の絵画の世界では、とても斬新で衝撃的な作品だったのだと思います。(画像は東京国立近代美術館のサイトより)

 

一見すると可愛くて綺麗なモチーフという印象ですが、優しい色使いや線の流れが生命の躍動感を感じられます。

 

生き生きしている生命が嬉しくて喜びを表現しているみたい。

 

生きることは重たいと感じることも多いけれど、本当はユニークで面白くて自由なんだよって言っているようにも感じます。

 

調和が取れていて落ち着いている状態。歯車がうまく合うと全てがあうんの呼吸...。

お互いが心地良いねって言っているみたいにも感じられます。

 

個人的には、つい最近お米を観察してみて思うことがあったので、アフ・クリントが穀物についての作品をいくつも残していて麦やライ麦、オーツ麦などと、人間の生命の結びつきについて感じている作品を観れたのが嬉しかったです。

 

螺旋と宇宙の関係も興味深いです。

毎朝心を整えるために行なっている呼吸法では、自分の頭の周りを螺旋状に呼吸を巡らせるイメージで行うので親近感のある図でした(笑)

 

「あなたには神秘的な任務が待ち受けている。自分が何を求められているのか、すぐに十分理解できるだろう」

というメッセージをノートに残して82歳で亡くなられたヒルマ・アフ・クリント。

 

『見えるもの、その先に  ヒルマ・アフ・クリントの世界』という映画も2019年に作られていて、日本では2022年に公開になっていたそう。死後70年以上も経って世界的に注目を浴びるのは、アフ・クリントの強い信念が心に響くものであること、そして数多くの作品の魅力が時代にマッチしてきたということでしょうか。

 

 

絵画は目に見えるものを描いているようでいて、実は目に見えないものを表現しているからこそ心打たれるのだと改めて感じられました。

 

欲を言えばもっと時間をかけてじっくり観たかった....と思う気持ちもありますが、アフ・クリントの世界に直接触れることができて、体も心もふわっと喜んでいるような感覚になりました。

 

 

今日もブログを読んでくださってありがとうございました。

 

 

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