先日、汐留に用事があり、以前から行ってみたかったパナソニック汐留美術館で「ル・コルビジェ展」を観てきました。

 

建築家ル・コルビジェ(1887-1965)については、20代の時に見たテレビ番組で特集されていたロンシャン礼拝堂のことを覚えていたことや、現代建築に多くの影響を与えた人だということ、手がけた建築物がとても魅力的なこと以外、ほぼ知識がありませんでした。

 

ル・コルビジェという名前が本名でなかったことや、スイス生まれだったこと、絵画や彫刻の作品が残されていることも、この展示を見て初めて知りました。
 
 
1920年代に撮影された8ミリフィルムの作品「自然物と風景」を見た時にル・コルビジェの作品が人を惹きつける理由が、独創的でありながらもベースになっているモチーフが自然界のあるものだから心にしっくりくるのだと腑に落ちたような気がしました。
 
 
カニの甲羅から着想された二重のシェル構造の屋根が印象的なロンシャン礼拝堂(フランス)

外観だけでなく、室内にも礼拝にふさわしい、さまざまな工夫が凝らされているところに感銘を受けました。

 

 

私の義務と研究の目的は、現代人を不幸や悲劇から救い、幸福と日常の喜びと調和を提供することにある。

 

特に人間と環境の調和を再構築すること、あるいは確立することを特に強調したい。

 

私たちは統合の兆しのもとに生まれてきた。

 

1922年 ル・コルビジェ

 

 

この強い信念が、100年以上過ぎても多くの人に影響を与えていることに背筋の伸びる思いになりました。

 

絵画や彫刻の作品は、どれも人間界よりも宇宙のパワーを感じるものばかりで、偉大な建築物の創作は、自然界や宇宙のエネルギーのような壮大なものがインスピレーションとなっているからこそ歴史に残るようなお仕事に繋がるのだと確信しました。

 

たまたま用事のついでと言う気持ちで観に行ったル・コルビジェ展でしたが、忘れられない一日の締めくくりとなりました。

 

ル・コルビジェ 諸芸術の綜合 1930-1965

パナソニック汐留美術館

(土日はネットで事前予約が必要のようです)

 

 

 

今日もブログを読んでくださってありがとうございました。

 

 

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