「日本にはちゃんと仮縫いできる人が本当に少ない」

「日本の洋裁は、仮縫いができる人を育ててこなかったことが失敗」

と口癖のようにおっしゃっていた先生。

 

「だから私は仮縫いの本を出すのよ」と近藤れん子先生は、最期まで洗練された洋服作りに情熱を傾けていらっしゃいました。

何年にも渡って手がけていた本は完成まではいかなかったものの、その熱い思いが私の中に響き続けています。

 

年齢を重ねて、今まで出来ていたことが出来なくなったり、思うように進まないことが悔しいと語っていらした先生は変わらずにお元気で張りのあるお声で話されていたこと、その時の心からの笑顔も忘れられません。

 

 

 

お一人お一人の体には個性があり、仮縫いはまるで即興演奏のような緊張感があります。

でも、お客様には決して不安を与えないように平静さを保つことも必要で、そういう意味では精神面でも鍛えられたような気がします。

 

先日の仮縫いについて書きました↓↓ よかったらご覧ください。

 

 

昨日、お世話になっている方からご連絡があり、ルーチェが長年お世話になったカメラマンさんが亡くなられたことを知りました。

 

下北沢のアトリエの頃から、ウエディングドレスのコレクションの撮影を何度もお願いしていて、カメラマンさんの事務所も下北沢だったこともあり、ちょくちょく顔を合わせては心が通じ合っていた方でした。

 

まだ私たちの周りの方も現実のことと感じることが出来ないくらい急な出来事でした。

 

カメラマンさんのスタッフさん、ヘアメイクさんやアシスタントさん、ルーチェのスタッフ皆でと毎回撮影後に撮った記念撮影も沢山の思い出と共に残っていています。今までご尽力くださったこと、楽しい時間を共有してくださったこと、素敵なお写真を撮ってくださったこと、いつも穏やかで優しくしてくださったこと全てに感謝して心からご冥福をお祈りいたします。