国立市にあるアトリエ「ルーチェ クラッシカ」のデザイナー 光田 みどりです。

 

洋服のパターン(型紙)を作る際には「平面作図」と「立体裁断」の2つの種類があります。

 

フランス式の立体裁断は、ボディ(マネキン)に直接布を当て、さまざまな角度から構築していく手法で、ピン打ちした後にペンで印をとり、その布を平らな状態に戻し紙に写していく技法です。

 

(写真は着物リメイク・ドレスを制作する際に行った立体裁断)

 

紙に写した後に、線を繋げて寸法を揃えてパターンを作るので

 

1 人台(マネキン)体に沿わせ布(コットン)を当てながらハサミでカットしていく

2 布を沿わせてピン打ちする

3 専用のペンで印つけをする

4 平らな状態に戻す

5 紙に写して線を繋げる

 

という工程が増え、実用的な考え方からいくと時間がかかり過ぎることに加え、感覚的な操作のためセンスが問われる技術でもあることから、日本では専門学校などでも平面作図を使うことがほとんどで、立体裁断はなかなか習得することができないのが現状です。

 

 

東京立体裁断研究所に通っていた頃、企業のパタンナーさんが通っていましたが会社では部分的に行うことはあっても全ての工程を立体裁断をすることはあり得ない...とパタンナーさんたちがおっしゃっていました。

 

私はたまたまイヴ・サンローランオートクチュールのアトリエでの経験から、手間と時間を惜しまずにかけた仕上がりの素晴らしさを目の当たりにして実感していたため、ウエディングドレス作りに立体裁断を取り入れることが自然な出来事でした。

 

専門学校時代から立体裁断にそれほどまで惹かれたのは、あまりにも平面作図が理解できなかったというのが本当の理由です(笑)

 

頭で理解できなかったからこそ、感覚を使った立体裁断に夢中になれたのかも知れません。

 

恩師の近藤れん子先生は

 

「とにかく見る目を養うこと」 

 

「日本の洋裁は、見る目を教えなかったことが一番良くなかった」

 

ということを口を酸っぱくしておっしゃっていました。

 

また、れん子先生は

 

「眼でとらえ、心で判断する」ことが造形の技を知るための最も近道であること。

 

できることなら「着て、体で着心地を確かめる」

 

ことにこだわっていらっしゃいました。

 

 

「確かな眼で探り当てたシルエットやラインを、直感を使って決断すること」

 

「洋服は実用性が兼ね備えられて初めて機能するもの、ただ美しいだけでなく着心地が良いことへのこだわり」

 

 

この「道」のような心構えや信念、服作りの考え方を、れん子先生から直接学ぶことができたことに感謝があふれます。

 

 

ps.毎朝のお祈りでは、東京立体裁断研究所の近藤れん子先生をはじめとして、織田デザイン専門学校・夜学時代の担任の先生方やお世話になった方々や先生、学園長にもお礼をするのは、やはりその頃の自分があって今に繋がりお仕事をさせていただけることの嬉しさ、そして感謝を伝えることで、先生方の魂と直接つながることが出来るのを実感しているからです*

 

尊敬するデザイナーのマドレーヌ・ヴィオネやクリストバル・バレンシアガ、イヴ・サンローラン、クリスチャン・ディオール、ガブリエル・シャネル、ポール・ポワレ、スキャパレリ、フランスのモードの神様、ドレスの神様、着物の神様、衣装の神様...と服飾部門だけでも、とにかく朝のお祈りは賑やかです(笑)

 

こうして今、衣服のお仕事に携わることができるのも、近藤れん子先生がご指導して下さった立体裁断との出会いが全てだといつも振り返っています。

 

 

以前、近藤先生との思い出を振り返って書いたブログ

今読み返しても涙が出そう。先生の熱い思いが懐かしいです*

 

 

 

今日も最後までブログを読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 

 

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