国立市にあるアトリエ「ルーチェ クラッシカ」のデザイナー 光田 みどりです。
古い時代の着物(正絹)で、弓道の弓を包むカバー(弓巻き)の制作をさせていただきました。
「既製品の弓巻きだとストーリーが感じることが出来なくて、もう一つ物足りなくて...」とのことでご依頼下さいました。
着物地の柄が力強い幾何学模様のような柄でしたから、パワーが宿るような縁起物の裏地(木綿)を使いました。
大空に羽ばたく鶴と、青々と枯れることのない松の模様が遠目から見ても鮮やかに心に焼き付きます。
気品溢れる姿の鶴は、おめでたいことが起こる前兆に見る鳥だとも言われています。
日本の縁起物のモチーフは美しいだけでなく、力強さやダイナミックさを感じて心が伸びやかになる気がします。
表地は同じシルクですが、こちらは手触りの良い藍染めの木綿地に白く丸い龍の模様を使いました。
ご依頼して下さった方にとってラッキーモチーフの龍は、運気を上昇させ幸せをもたらすモチーフとしても親しまれています。
今年の干支でもありますね*
約2.7mの長さの弓巻きは、まるで長い長い龍の体のようです。
ヒモの部分をくるっと丸めた姿と、丸い龍の姿がリンクして見えます。
神話の中の龍は大地と水の神であり、天に昇る姿から出世や飛躍することを願うモチーフとも言われます。
古いお着物と、お好みの柄の組み合わせたリメイクで気分も運気も高まります*
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