国立市にあるアトリエ「ルーチェ クラッシカ」のデザイナー 光田みどりです。

 
今日も新作着物リメイクのご案内です。
 
レンガ色のオレンジに単純化した蝶々の柄。
 
大正ロマンを思わせるレトロな浜松ウールのつむぎの反物は、かなりの年数眠っていたため、ぬるま湯と洗剤で何度もお湯を取り替えながら洗いにかけました。

 

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長かった夏の暑さのピークの頃にお日様と風に当てたあと、湿り気が少し残るくらいの状態で長距離のアイロンをかけました。

 

 

12mある反物全体に、3度繰り返しアイロンをかけることで洗った時のしわも伸びて、もとの反物の時のように仕上がりました。

 

手間を惜しまずにかけるのは、ただの時間の無駄や自己満足ではなく、やった分の違いが素材に表れるのを感じてしまうから。そしてその仕上がりを着る人が輝くのを目の当たりにしてきたからです。

 

 

着用したのは姪の夫と息子。

 

パパと全身お揃いコーデを楽しんでくれるギリギリの年齢かも知れません。

 

 

お洋服が大好きでこだわりのあるパパの影響もあり、普段も気に入らないものは絶対に着ないという姪の息子。

 

 
まだ一才だった頃、姉の家で姪たちとお味噌作りをした時に、私が麹をほぐすのを見て目がキラリと輝いたのが忘れられない思い出です。言葉も話せないくらいの年齢だったけれど、一緒に麹をほぐしました。
 
今はサッカーに夢中ですが、もの作りの楽しさも忘れないでいて欲しいです。
 
 

大正時代は1912年から1926年のたったの15年間。大衆文化が発展した華やかな時代です。

 

 

大正ロマンという言葉からイメージは湧くけれど、そもそもどういう定義があるのかな...と調べたところ

 

なんと大正ロマンには正式な定義がなく、「自由な文化や考え方」がもとになっている言葉なのだとか。

 

 

海外の文化が入り、柔軟な考え方が広まり、それまでのルールに縛られない柄や色が楽しまれた華やかな時代。

 

その頃に生まれたテキスタイルは、インパクトのある色柄やダイナミックなデザインだったり、現在でも十分に「映える」ものが多いですね。

 

 

この直線と曲線が描かれた幾何学模様の浴衣地は、やはり大正ロマンを思わせる色と柄ですが、男性用の浴衣地ということもあり派手すぎないところも魅力です。

 

 

ところどころ柄がかすれていたり、規則的な柄ですがよく見ると微妙に不規則だったりと、手描きならではの独特の風合いに心が躍りました。

 

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とにかくパパっ子の姪の息子は、パパがいるだけで幸せで元気。
 
笑顔は見る人や周りの人をも幸せにしてくれる素敵な魔法のよう...だと思います。
 
 
どんな時も笑顔を忘れずにみんなで楽しんでいこうね*
 
お袖を通した時に嬉しくなって周りと心が一つになる、なぜだか自信が出てきて背筋が伸びる...。
 
着る人や見る人の心に響くもの作りを目指しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
キッチンの野菜くずやコーヒーかすやお茶がら、お魚の骨や皮などを土に入れてかき混ぜている栄養たっぷりのコンポストから
 
なんと水晶が出てきました。多分アトリエが下北沢にあった時のお庭に水晶がゴロゴロ転がっていたので、その時の土がプランターに入ったものと思われますが(笑)、なぜ今このタイミングで??   そして綺麗。
 
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たまたま嬉しい気分でいる時に、一個ずつコンポストから出土?(笑)してくれて昨日で3個目。
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土の中からクリスタルが出現しても私の人生は何一つ変わらないけど、今生かされていることが、コンポストからクリスタルが出ることと同じくらいの奇跡だから毎日を大事に生きよう...そう思えるこの頃でした。
 
 
今日もブログを読んでくださってありがとうございました。