桜の花びらが舞う、春らしい爽やかな風が吹いた月曜日。
葉桜の緑色がまぶしく感じます。

先日、初めてお目にかかる方を交えてお話しをしていた席で、「ウェディングドレスはどうして白なの?」と問われ、答えに困ってしまったことが心に引っかかり、この仕事を始めたばかりの頃に集めた古い資料を引っ張り出して調べてみました。

およそ100年ほど前のウェディングドレスは黒などの暗い色が一般的で、黒のドレスに白いヴェールというのが定番だったというから、改めて驚きました。

結婚式以外の祝祭日にも式服として着られるように、と黒の他にも暗い色のドレスで実用性を兼ねたものが求められたようです。色は黒ですが、とてもクラシカルでお洒落。


それ以前でも宮廷では、白のウェディングドレスを着られることがあったそうですが、今から176年前(1840年)のヴィクトリア女王が結婚式で白いウェディングドレスを着たことがきっかけとなり、白いドレスが広く世界に広まったそうです。

実用性を求めて暗い色のドレスを身につけていた花嫁たちが、純真無垢な少女性やけがれのない色という白に憧れ続け、ヴィクトリア女王の結婚式から70年以上の歳月を経て、宮廷だけでなく庶民も白を身につけて結婚式をすることが許されたのですね。

 

下の写真は1915年の花嫁と花婿。この時代の最先端のドレス。

こちらは1933年の写真、初々しさのあるデザイン。


1950年代の写真、かなり現代に近いスタイルです。


人との出会いや繋がり、会話から生まれ、学ぶことはたくさんありますね。

フランスの服飾専門学校では、服装史の授業がとても長い時間を使って行われるそうですが、日本ではプリントを渡されるくらいで、なかなか歴史を深いところまでたどる機会がありませんでした。

まだまだこれからもウェディングドレスのこと、洋服のことを学んでいきたいと思うきっかけを与えられたことに感謝しています。