小学校5年生のお子さん。
彼女は小学校1年生から通ってくれています。
年齢が上がるごとに問題も変わってくるのですが、自分の事を理解し始め、学校での人付き合いも自ら距離を置いたりとずいぶん工夫が出来る様になっています。
そんな彼女が4月になってから忘れ物が非常に多くなって先生から注意を受けているというのです。
元々、緊張が高くなると聴覚情報が落ちる傾向がある子です。
触覚が過敏になったり、不安が強くなると視覚情報が取れなくなったりする事もあります。
学校の雰囲気を保護者に伺うと少々荒れている様子・・。
本人も「先生の声が聞こえない」と保護者に訴えています。
※保護者も勉強熱心で、私が開催している勉強会にもかなり出席しており、娘の事を把握出来る様になっています。
もう6月、まず、今まではどうしていたのか?、他の人(友達等)の声からの情報は取れているのかを確認してくださいとお伝えしました。
すると、、
今までは席が前から3番目だったことも有り、周囲を見て判断をしていた。と・・。
周囲からの視覚情報で動いており、それが正解していたという事です。
しかし、5年生にもなると学校での情報量はグンっと上がります。
先生も高学年に対しての接し方になるので、小さい子に話す内容や態度とは変わってきます。
そして席が一番前になると周囲を見て情報取る事が出来なくなり、不安が高まります。
連絡帳も書き漏れが増えてきてしまいました。
すると先生が彼女の連絡帳に火山が噴火する絵を描いてのマークまで描いたそうです。
何てことでしょう
そしてやはり、先生だけではなく周囲の子達の言葉も上手く拾う事が出来ていませんでした。
彼女は成績は悪くなく、私学受験希望の為、幸い塾は良い所を選んでいました。
お母様には彼女にとってはそろそろこの学年になると学習面は学校より少人数の塾の方で力をつけた方が良い事や学校生活での目標は出来るだけ自尊感情が低くならないような配慮が必要な事、持ち物などは連絡帳をチェックしてもらうか、先生には言葉ではなくプリントでもらうようにお願いしてもらう事を伝えました。
「Doctorに頼んで診断書を書いて貰い先生にお話ししてください」と伝えましたが、先生が彼女の状態が理解できない様なら私がお話ししても良いのでお伝えください。とお母様にはお話ししました。