さて、催眠療法の歴史も近代に近づいてきました。
催眠療法というジャンルを本格的に確立したのが、フランスの片田舎で開業していた医師のリエボー(1823年9月16日~1904年2月18日)とナンシー医科大医学教授のベルネームのバディ(笑)です。
バディなお二人↓
リエボーは最初メスメリズムの研究から催眠の世界に入りましたが、前回のblogで登場したブレイドの影響を受けて凝視法と言語暗示による催眠療法を行うようになりました。
リエボー君はとても謙虚な人柄だったようで、貧しい人々に無料で催眠治療を行っていたそうです。
そんな田舎町の開業医だったリエボーがナンシー医科大学教授のベルネームと知り合ったきっかけは、彼がベルネームの患者を治療したことから始まります。
長年坐骨神経痛で苦しんでいたその患者は、リエボーの催眠療法によってすっかり良くなったそうです。
この結果にベルネーム君がむっかり
来たのも無理はありません(笑)。
なんたって自分はナンシー医科大学の教授、片や催眠療法なんて訳のわからないものをやっている田舎町の開業医。
しかし直接リエボーに会い、その治療場面を自分の眼で確かめたベルネームはリエボーの治療法に価値を認めざるを得ませんでした。
これを機にふたりは生涯のパートナーとなり、協力して直接暗示による催眠治療を精力的に行っていくようになります。

ベルネームの著書「暗示とその治療への適用」で二人の名はヨーロッパ中に知らしめることになります。
そして彼らの治療法を学ぼうと、各国から多くの医師が集まるようになり、催眠研究に加わっていきました。リエボーとベルネームらの研究グループは後にナンシー学派と呼ばれるようになります。
ちなみに。リエボーの元には、のちに出てくるフロイトやクーエも訪れて催眠を学んでいます。