日本人は思想のベースに仏教があるせいか、転生輪廻という概念に抵抗がありませんよね。
日本生まれ日本育ち先祖代々由緒正しい日本人DNAを持つAKIKOも、漫画であれ小説であれアニメであれ、転生輪廻ものが大好物です。
そんなAKIKOが久々のヒット作だと思ったのが、火崎勇さんの「リインカネーション~胡蝶の恋~」です。
| リインカーネーション 胡蝶の恋 (キャラ文庫) [ 火崎勇 ]
615円
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少女漫画的転生輪廻物語は、過去生の恋人と再会して再度恋人同士になれるか、というところが最大の焦点となっている気がしますが、このお話は恋愛に絡めたアイデンティティーの物語です。
この物語の主人公は、恋人(同性)が前世で思いを寄せていた相手であったことが、互いの話からわかります。
しかし恋人が想像以上に過去生に思い入れがあったため、主人公は恋人が現世の自分を好きになってくれたのか、前世の自分だから好きになってくれたのか疑心暗鬼になります。
このへんの葛藤、解らなくもないですね。魂は同じでも性格や考え方は今の人生を生きている中で培われたものな訳で。それを無視して前世の自分の話ばかりされても面白くないですよね。
一般的なヒプノセラピーでは、限られた時間の内で過去生に入りますが、この主人公は「夢」という形で何年にも渡って前世の自分の人生を見続けます。…これは地味に影響を受けるかも![]()
精神的に追い詰められた主人公は、思い余って自分から恋人に別れを告げてしまいます。
個人的には前世で同性&兄弟という間柄で苦労したんだから、現世は異性で生まれてくりゃーいいのにと思わなくもないのですが、この主人公の魂が「どれほど困難な障害があっても、恐れず思い切って自分の気持を伝える」という課題を持っている以上、多少困難な恋愛であっても仕方ないのかなー。
BLなのでちょっと抵抗ある方もいらっしゃるかもしれませんが、なぜ私たちは生まれ変わるのかと言う問いにも答えており、中々良い作品だと思います。