JR福知山線脱線事故で顔や足などを負傷した元管理栄養士の玉置富美子さん(68)=兵庫県伊丹市=は、事故13年を経た今も生活の中心にリハビリがある。神経が損傷した顔面だけで20回以上手術を受けた。癒えない目の痛みに、日に何度も数種類の薬をあふれるほど塗る。筋肉の硬直は続き、生涯にわたる治療が必要だが、玉置さんは信じている。「再生医療などに期待したい。一歩一歩でも決してあきらめない」

 

 今年2月、玉置さんは1本の歯を抜いた。昨年秋、事故でえぐられた右頬の内側が痛み出したからだ。事故当時は分からなかったが、複数の角度からレントゲンを撮って初めて、右上あごの歯が根元から割れたことが分かった。歯科医は「脱線事故との関係は否定できない」と言った。歯科用 セメント

 

 直後に新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が見つかり、JR西日本は年明け、脱線事故の被害者にのぞみの台車問題について謝罪した。だが、玉置さんは謝罪の直前、後遺症を知るはずのJR西の職員から治療の示談を持ちかけられた。根拠として提示された資料は、約10年前に玉置さん自身がそろえたものだけ。「怒りが重なり、『ひび』に、痛みが一段とうずくようでした」 led光照射器

 

 あの日、3両目に乗った。荒っぽい運転に嫌な予感がした。スピードが上がり、「おかしい。異常事態だ」と思った直後、車両が傾き、衝撃が走った。車外に放り出され、頭から大量の流血。右頬に触れると骨の感触があった。搬送先の病院では出血性ショックで一度は心停止した。

 

 右頭部から頬にかけて目元をかすめる約25センチの傷が残り、手術は20回以上。両足首もえぐられ、傷の大きかった左足をかばうあまり、激痛が全身に広がり、歩行困難になった。

 

 2015年1月、神経治療で実績のある奈良の病院で難しい手術を受けて以後、回復に向かい始めた。痛みは消えないが、日に8000歩を目標に足のリハビリを続け、週3日はあの日に担ぎ込まれた尼崎市の近藤病院へ通い、顔の筋肉に電気で刺激を与えたり、肩の可動域を元に戻したりする訓練をする。顔面が硬直して目や肩などへと痛みが広がらないようにするためだ。事故直後から担当する塩見匡宏・理学療法士は「連休でリハビリに間隔が空くと、体が疲れをため込んでいるのがわかるほどです」と言う。

 

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