今日は、「番外霊場 四十寺」「25番 津照寺」「26番 金剛頂寺」「番外霊場 不動岩」。
かかった経費は 宿\6,500、飲み物\120、昼食代\945、夕食・明日の朝食おにぎり代\720、納経代\300×2、納札代\100、賽銭両替\100、荷物送料\850、コインランドリー\200、洗剤\30、前払い宿\5,000、総経費\15,165。 歩行距離は18.2km。
 

今日は、距離は伸びなかった。
が、今日はいつになく不思議な出来事があった。
 
でも、なんと書いていいやら。。。
文章にしてしまうときっと伝わらない。
 
まずは荷物を宿に預け「四十寺」に向かう。
今日は8時スタート。遅過ぎ(汗)。
 
郵便局に荷物を出すつもりだったが
日曜でやっていなくてコンビニで出すことにした。
荷造りがちゃんとできてなかったので20分もかけてしまった。。。
 
ま、いいか。
こだわらないこだわらない。
 
「四十寺」の登山口っぽいところを見つけて
近所の人に聞くが違う道を言われる。
 
へんろみちの表示もないことだし、
地元の人の言葉どおり行くのが無難だ。
 
そう思って歩いているとおじさんが
途中まで行くから乗せてってあげると言われ乗せてってもらう。
 
乗ってはみたものの正直ドキドキ。
だって見ず知らずのおじさん2人組と山です。
何かあったらどう逃げるかをこういう時はずっと考えてしまう。。
 
そんな人相が悪い訳じゃないけど、
残念ながら悪い話も聞くから不安になる。
 
無事送ってもらい、
そこから別れて30分くらい警戒しながら歩く。
 
しかしへんろ道もすごい!
あまりこないのだろう、
草が茂って道?ってところが多々。。。
 
山は特に行きと帰りの景色が違ったり
分からなくなりやすいから、
わかりそうでも分岐点では必ず振り返って、
帰りの景色はどう見えるか覚えておくようにした方がいい。
 
夏は歩けないだろうな。
 
なんだか、
どうしてこんな思いまでして私は番外まで廻るの?
こだわってるだけじゃないの?
やめてもいいんじゃないの?
 
余計不安になりつつお寺に着くと、
お大師さんの像を見つけてうれしいのとすごくほっとする。
感謝とお礼の気持ちを込めて祈る。
 
お大師さんが
「よく来ましたね。あの2人は大丈夫だ。気をつけてお帰りなさい。」
と優しく声をかけてもらったような気がした。
 
お大師さんの像からなんだか離れがたい。
感謝の気持ちを伝えてまだ警戒しつつも無事下山。
 
やっぱりさっきここじゃないか?と思った
登山口のほうが地図の道で近かった気もするが。。。
なんか意味があるのだろう。

宿に荷物を取りに行って、
「津照寺」に向かう。
 
そこで出会ったおじさんが、
仏教のことを教えてくれた。
すごくおもしろかった。
納札(なんと金色でした!)を交換して別れる。
寺を出る時また会い、
仏教の資料送るからね!とのこと。
 
危ない!さっきの住所最後まで書いてない。
これってやっぱり出会わせて頂いてるんだ。

そうして次の「金剛頂寺」へ向かう。
 
このお寺に向かいながら考えた。
やっぱり私には、
人より余分に150ヶ所も廻り、
日にちもかけ、1日の距離も人並み以下。
 
こういうみんなとは
一見遠回りで余計なことが必要なのでは?
 
周りに振り回されず、
自分のペース、
自分の必要なことをやっていくことに
慣れる必要があって
番外も廻ることになったんじゃないかと思った。
 
年末までに終わりたいとか
そういう自分のこだわりさえ捨ててしまえば、
全然できることだ。
 
しかも、歩きで通し打ちが
みんなしたくてたまらないのに
現実が伴わず
区切りや車で廻っている人と何人も出会った。
 
こんなふうに廻れる環境があるなんて
なんてありがたいことだ。
 
それだけでも幸せ。
 
ならば、
しっかりと気持ちを込めて
番外もじっくり廻って行くべきでは?と思った。
そんなことを考えているとお寺に着いた。
 
ここのお寺もなんか好き。
 
中のご本尊が美しく眺めていると、
あら?またさっきのおじさん。
そしてさっきもいた女性。
 
おじさんまたご本尊のこといろいろ教えてくださる。
うれしいなぁ!
 
大師堂がこのお寺だけ変わった方向に向いていて
その理由も教えてくれた。
いやぁ~本当におもしろい。
 
女性の方とも話していて
「不動岩」の行き方を尋ねたら
乗せてってくれるとのこと。
 
すぐ近くだしとは思ったけど、
これも縁。
意味があるんかも。
番外だし乗せて頂こう。
 
おじさんたら自分が乗っけて行く訳でもないのに
私の荷物を持って行ってくれる。
おじさん!ありがとう。。。

そして、おじさんとそこでお別れして、
女性の方に乗っけて行ってもらう。
 
道中の会話は、
やはりお遍路中の不思議な出来事の数々。
そして、この「不動岩」の話が私にはすごく感動的だった。
 
なんといっていいやら。。。
 
ここでは大師堂よりも不動堂に対して
何か大好きな感情が沸いた。
心地いい鳥肌がたった。
 
この大師堂の裏、
海側にお大師さんの窟があり、
これはこの女性がいなかったら絶対こなかっただろう場所。
 
エネルギーがすごくもらえるから
中に入ってお参りすることを進められ、
もちろんそうする。
 
そして、お参り後に窟内で頂き物だが
銀色の納札をお接待される。
 
この納札を頂いた時、
あまりのありがたさに本当にうれしくて
鳥肌と涙がボロボロでてきた。
 
彼女もどんな意味があるか分からないけど
何か感じているとのこと。
 
いままで金や錦やありがたい納札を
お接待で頂いたけど
こんな感情になったのは初めて。
 
まだいろいろこの女性との会話の中で
感じたものはあったけど、
表現できそうにないのでこのへんで。
 
とにかく、とにかく、
すごく魂に響きました。
だから番外もやっぱり廻りたい。
その霊力を感じたい。
 
しばし呆然としながら歩く。
 
 
今日はのんびりと、
距離も伸びなかったが
この2人との出会いで納得をした。
 
歩けるところまで歩いて宿までバスで向かう。
明日の朝またバスでそこまで戻る予定だ。
 
と、バスを待っていると車のお接待。
この方は車でお遍路したことがあり、
話を聞いていると車でも
やっぱり気持ちがこもっていれば得る物があるよう。
 
車で廻った後すっごくいいことがあり、
今はお礼参りと今度は自分の事じゃないことを
願って参っているそうです。
 
本当に濃い一日でした。
今日も、一日ありがとうございました。