『非行・逸脱』放送大学 | アートライティングノート

アートライティングノート

アートや仕事への自分なりの考え方を述べます。
行き当たりばったりではなく、ちゃんと考えて。

身体・心・社会からの逸脱

(大人社会への反発)

全く逸脱せずに親や社会へ適応する事は

心に変調をきたす。

例)お祭りなどの日常的な儀礼のなさ

例)非行や逸脱などしない所謂いい子

本来は逸脱をする事で死と再生を行う。

リミナリティ(境界性)

そのリミナリティから成る共同体を

コムニタスと言う。

(自由で平等な集団)

例)序列のない茶の湯の席

コムニタスにずっと留まる事はない。

(けれど繋がりを失わない事で支えになる)

逸脱がなければ今の自分はないと言える状態・状況。

(儀礼を潜り抜け成長してゆく。=正常な心)

深刻な逸脱としての非行

(犯罪少年:14歳以上)

(触法少年:13歳以下)

(虞犯少年:

環境や性癖から罪を犯す危険性ありと見做される場合)

非行歴(少年犯罪の凶悪化)

・管理社会への反発

・普通のいい子がいきなり非行

(いきなり型非行)

学校が楽しい/役に立ちたい。

・売春

・特に若者の自殺者の増加

(絶望の国、日本)

逸脱を自らの死で補う。

繋がりの希薄化。

自分や社会からの逸脱で

自らを確認する余裕がない社会。

受け止める事が出来る大人の不在。

 

―谷川俊太郎さんの詩―

万引きはしたことがないけれど

私は人の心を盗んだ

盗んだことも気づかずに

部屋に鍵はかけないけれど

私は心に鍵をかける

鍵の在処(ありか)もわからずに

嘘はついてないけれど

私は微笑んで黙っている

本当の気持ちを誰にも言えずに

いい子だから

私は悪い子