占いでは、強運の人、悪運の強い人などと表現されることや、特別な星の下に生まれていたり、数字を持っていると言われる人もいるでしょう。
一方で、まったくそういうことを言われたことがないという人もいるはずです。
しかし、本当に特別な人とそうでない人はいるのでしょうか。
これはとても難しいテーマであると同時に、取るに足らないことでもあるのではと、個人的に考えています。
たとえば、特別な人がいたとしたら、その人の周りの人も特別な人になるはずです。
特別な人なのですから当り前でしょう。
とすると、大抵の人が特別な人となり、全員特別な人になるのではないでしょうか。
反対に、特別な人は存在しないとすれば、誰もが特別ではない人になるでしょう。
つまり、特別な人しかいないか、または、特別な人はいないということになるのです。
特別な運命というものも存在しないか、誰もが特別な運命を持っていることになります。
そういう考え方から、拙著『いちばんやさしい数秘術の教科書』では、マスターナンバーを採用していないのです。
これは、本書の中でもお伝えしていることです。
(これは私の考え方なので、異論をお持ちの方を否定しているわけではありません)
特別な出来事の当事者になれば、誰でも特別な運命を感じるでしょう。
さらに言えば、平穏無事の何も変哲のない日々を送っていたとしても、それこそが素晴らしく特別な運命であるという考え方もできます。
特別かどうかは大した問題ではなく、特別であると受け止めるかどうかで変わるだけ。
どんな人間が生まれて亡くなろうと、世の中はそんなに変わらないことにも通じますよね